F1 2022年シーズン開幕特集

F1角田裕毅、独占インタビュー 言い訳できない勝負の2年目でも“冷静”な強さ

柴田久仁夫(auto sport)

テスト中、気になったライバルは?

今季からF1では18インチタイヤが導入された。角田はFIA F2時代に18インチで走っていた経験を持っている 【Red Bull Content Pool】

──タイヤが18インチになった影響は、どれほど感じましたか。

角田 そこが一番強く感じたところですね。マシンバランスの変化の一番の要因は、18インチだと思います。

──その結果、自分のドライビングスタイルも、ある程度変えないといけない?

角田 いや、そこまでの必要性は感じていないです。速いクルマには速い乗り方がありますし、自分のベースのドライビングは変わらない。もちろん最終的には、ある程度の調整は必要だと思いますが。F2で18インチに乗っていますし、その経験も生かせるかなと思います。

──レースを、より面白くするために「前を走るクルマに近づきやすくする」ということが今回のレギュレーション変更の目玉ですが、そこは実感できましたか。

角田 2018年型マシンで走った年末のアブダビテストのときよりは、近づけている感じです。

──実際にテスト期間中に、前走車に近づく機会はありました?

角田 ロングラン中にフェルスタッペンがピットから出てきて、追走しました。去年よりは簡単というか、真後ろにいてもクルマの挙動は安定している印象です。特に中速、高速コーナーはそうでしたね。ただし、前にいたのは1台だけでしたし、レースで何台もが重なったときにどうなのか、そこは少し気になります。1台だけなら、あまり気にせずに走れる感じです。

──3日間のテスト中に気になったクルマ、ドライバーは?

角田 フェラーリがずっと速かったですね。マクラーレンも。レッドブル、メルセデスは今季も速いだろうし、そこにフェラーリとマクラーレンが加わる。その4チームに対して、ぼくたちがどこまでの位置にいるか。そこはまだ、全然分からなかったです。次のバーレーンテストで、ある程度の全体像は見えるでしょうね。ただ、クルマのポテンシャルは結構あると思っています。いつもトップ3を狙うのは無理だとしても、前向きな感触を得られました。そこは楽しみです。

今季の目標は「チームメイトを負かすこと」

チームメイトのピエール・ガスリー(写真右)はF1界で高く評価されるドライバーだ。角田はそのガスリーにどれだけ迫り、上回ることができるか 【Red Bull Content Pool】

──オフシーズンにはかなり肉体トレーニングにも精を出したと聞きました。

角田 はい。去年の初めに比べたら、かなり集中してやりました。毎日同じようなトレーニングをひたすら繰り返していました。最後に体力テストのようなことをレッドブルでやったのですけれど、数値は大きく改善していました。

──今季のマシンは、去年に比べて肉体的にキツそう?

角田 変わらないです。ステアリングが少し重くなった感じはありますけれど。タイヤの重さも変わりましたし。キツくなった部分、そうでない部分、それぞれですが、全体的にはそう変わらないかと。

──もうすぐ2年目のフルシーズン開幕を間近に控えて、心がけていることは何ですか?

角田 去年同様、チームのために1ポイントでも多く取る。何よりチームメイトを負かすことが、今季の目標です。去年はいろいろな状況を経験して、今まで味わったことのない迷路というか、複雑な迷いとかを感じた日々でした。

 そのひとつがクルマへの理解度やコントロールできていたという自信が、度重なるクラッシュで失われていった。そこから再び自信を取り戻すまでに時間もかかったし、いろいろな模索をしてきましたけれど、最終的に取り戻すことができました。

 一方で、その間にパフォーマンスが大きく失われた1年間でもありました。今年はどんな状況でも対処できる自信はありますし、自分自身が全体的にレベルアップしているはずです。去年の経験を生かしながら、少しずつ前に進んでいって、チームのためにも自分のためにも、さらにレベルアップできたらと思います。

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