全フレックス試打 『N.S.PRO MODUS³ TOUR115』はこんなゴルファーにマッチする

GEW(月刊ゴルフ用品界)

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日本シャフトは3月9日『N.S.PRO MODUS³ TOUR115』(モーダス115)を発売する。『モーダス』シリーズは2010年の『モーダス120』発売以降、ここまで既に4モデルが発売されており海外ツアープレーヤーの使用者も多い。

そこで第5の『モーダス』として発売された同シャフトをフレックス別に永井延宏プロが試打し対象ゴルファーを解説する。

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まずは永井プロによる試打&解説動画を観てもらいたい。フレックスごとの違いを正確に解説するためにヘッドは全て同じモデル(7番アイアン)を装着した。

フレックス(R、S、X)別に対象ゴルファーを解説

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同じモデルでもフレックスが変われば対象ゴルファーも異なる。しかし『モーダス』=「プロ・上級者向け」というイメージが先行し、選択肢から外しているゴルファーもいるかもしれない。そこで永井プロにフレックスごとに試打してもらい特徴と対象ゴルファーを解説してもらった。

フレックス:R
永井:まずワッグルした第一印象としてはしっかりした重量感を感じますが、重量分布的には均一な印象です。実際に打ってみるとシャフトの中から先が動いているのを感じますが、動き方としてはヘッドが左に動くのではなくロフトを増やす方向に動いてくれます。その分ターゲットに対するスクエア感がありボールを拾いに行ってくれる挙動になるので入射角も緩くなりボールが高くスピンの入った弾道になりやすいです。

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フレックス:S
永井:Sは私にとっては適正スペックだと思いますが、Rに比べて若干中間部分の硬さが際立ってきました。打ってみたところSはドライバーの軽硬シャフトとの繋がりがイメージできます。中間剛性がある分、切り返し以降に中間部がヘッド側と自分側をきれいに分けてくれるのでプレイヤー側が手元に負荷をかけていくとロフトが立って入り、フェースローテーションが少なくインパクトできます。実際にロフトが立って厚いインパクトができました。Sはプレーヤーの体の動きを引き出してくれます。

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フレックス:X
永井:Xになるとシャフト径も太くなり手元側のしっかり感が出てきました。ワッグルするとまるで棒のような印象を受けます。打ってみましたが中間から手元のしっかり感があるので体の動きとしっかりリンクしてくれますね。体がクラブを引っ張っていくことでロフトが立って長くインパクトできます。より現代的なスイングの動きにマッチしているのではないでしょうか。

『モーダス115』はこんなゴルファーに最適

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永井:最近はアイアンもストロングロフト化が進み7番までしかバッグに入れていないという方も増えてきました。その意味でもヘッドスピードにとらわれることなく使えるシャフトでしょう。特に下の番手になるほど重さがあった方が良いのでヘッドスピードの遅い方でも『モーダス115』を使ってもらえると思います。

今作はゴルファーごとに調理できるシャフトというのが言えると思います。Rは先端が若干しなるのでシャフトに仕事をさせたい方向け、Sはヘッドとゴルファーが50対50で振れるので最もニュートラル、Xはゴルファー側が仕事をしていきたい方向けだと思います。その中で硬いと感じるか軟らかいと感じるかで番手ずらしをしていく。そういった調理が楽しめるシャフトだと思います。

個人的にはヘッドスピードのある女性がXをショート番手に入れるという選択肢はありだと思いますね。いずれにしても現代の大型ヘッドのアイアンとの相性も良く、『モーダス』5モデルの中では基準となるモデルですので、まずは『115』を起点に選んでいただけるといいと思います。

【永井延宏プロ】
1969年埼玉県生まれ。アメリカ・オーストラリアでの経験をもとに、グローバルな視野と独自のティーチングメソッドを構築。NPO法人ゴルフアミューズメントパークの理事として、ゴルフ市場の発展や指導者の育成にも携わる。2006年度レッスンオブザイヤー受賞。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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