連載:プロ野球・好きな球場ランキング

好きな球場ランキングトップ10を発表! 神宮、マツダを抑え1位に輝いた球場は?

前田恵
 年末年始にかけて、スポーツナビユーザーのみなさんに「好きな球場ランキング」のアンケートにご協力いただきました。みなさんから寄せられた声や筆者個人の思い出を交えながら、トップ10に選ばれた球場の魅力について語らせていただきます。さて、あなたのお気に入りの球場は何位にランクイン?

※リンク先は外部サイトの場合があります

ファンが選ぶ!好きな球場ランキング

1位:阪神甲子園球場 得票率30.25%

2位:MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島 得票率23.17%

3位:明治神宮野球場 得票率20.48%

4位:横浜スタジアム 得票率17.24%

5位:福岡PayPayドーム 得票率14.12%

6位:東京ドーム 得票率14.10%

7位:ZOZOマリンスタジアム 得票率12.09%

8位:京セラドーム大阪 得票率12.08%

9位:ほっともっとフィールド神戸 得票率11.96%

10位:楽天生命パーク宮城 得票率11.19%

堂々の1位は「聖地」と崇められるあの球場

阪神ファン、高校野球ファン、それぞれの思いがつまった阪神甲子園球場。名物の「ジェット風船」を思いっきり飛ばせる日はいつになるのだろうか 【写真は共同】

 圧勝といえば圧勝だろう。トップテン2位以下の球場が得票率20%台以下にひしめく中、唯一阪神甲子園球場が30.25%の得票率で1位を獲得した。

 甲子園球場は、2つの顔を持つ。高校野球の聖地と、阪神タイガースの本拠地。どちらも野球ファンにとっては唯一無二のイメージである。

「野球の聖地」

「出場させていただき、素晴らしい球場でした」

「聖地」と崇めるユーザーが多数を占める中、全国高校球児の憧れ、甲子園大会出場を叶えた方からもこんなコメントをいただいた。青春の1ページ、どんなに時が流れても決して色あせることはないだろう。その1コマに、甲子園の土が写っているのが羨ましい。

「海外も含め多くの球場へ足を運びましたが、甲子園球場へ踏み入るときに感じるものは唯一無二です。カクテル光線、ツヤツヤの天然芝……飾り気はないけれど、天然のものだけで演出される圧倒的スケールは、身体の底からワクワク感を湧き立たせてくれます」

「芝の緑と土の黒のコントラストなど、いろいろな点で美しいと感じる」

 視覚をはじめ五感に訴える、天然芝球場ならではの特長をコメントしてくれたユーザーも多かった。筆者個人的には、視覚以上に「聴覚に訴える甲子園」が強烈だ。相手チームのベンチにいながら、ふと気が付くと「かっ飛ばせ―、○○!」と阪神応援団のヒッティングマーチに乗ってメガホンを叩いていた選手もいたとかいなかったとか。

球場、駅からの道、すべてが美しい

多種多様な座席シートを設けるなど、子どもから大人まで楽しめる「ボールパーク」の先駆けとなったMAZDA Zoom-Zoomスタジアム 【写真は共同】

 得票率23.17%でその「聖地」に迫ったのが、「赤の聖地」MAZDA Zoom-Zoomスタジアムである。

「駅からの景色が好きです。カープの赤のユニフォームを着た人が歩いている景色が大好き。球場も食べ物が美味しい」

「赤と緑と青空のコントラストが好きです。何度行ってもいい球場だなと思う。それと座席と足元に余裕があるのがいいです」

 試合の日、JR広島駅から線路沿いの道をユニフォームに身を包んだ大勢のファンと一緒に歩いていくと、「これから野球だ!」と、なんだかワクワクする。ナイターなのに1球場だけ空の色が際立って明るいのも、マツダスタジアムの特長だろう。

「コンコースがあり、試合を見つつ回ることができるから」

「楽しいし、新幹線が見られるのも良い」

 筆者も以前、「球場グルメ取材」で試合中、コンコースをグルグル歩き回ったことがある。あれは楽しかった。そのときコンコースを歩いていたスラィリーが、子どもたちに「ベロ出てる〜!!」と言われ絡まれていたが、あれはベロではなく鼻から出たピロピロ笛です。

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著者プロフィール

1963年、兵庫県神戸市生まれ。上智大学在学中の85、86年、川崎球場でグラウンドガールを務める。卒業後、ベースボール・マガジン社で野球誌編集記者。91年シーズン限りで退社し、フリーライターに。野球、サッカーなど各種スポーツのほか、旅行、教育、犬関係も執筆。著書に『母たちのプロ野球』(中央公論新社)、『野球酒場』(ベースボール・マガジン社)ほか。編集協力に野村克也著『野村克也からの手紙』(ベースボール・マガジン社)ほか。豪州プロ野球リーグABLの取材歴は20年を超え、昨季よりABL公認でABL Japan公式サイト(http://abl-japan.com)を運営中。

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