Bリーグ月間MVP特集

島根・安藤誓哉が11月の月間MVP受賞 新天地でエナジー全開、勝利のメンタリティを注入

大島和人

出雲大社に毎月通うという新しい環境も満喫

ヘナレHC、金丸晃輔らからも新しい刺激を受けているという 【スポーツナビ】

――島根は西地区2位で、琉球ゴールデンキングスを追っています。上位争い、優勝争いをどうご覧になっていますか?

 もちろん地区優勝はしたほうがいいんですけど、僕は正直あまり気にしていなくて……。毎回インタビューで言うんですけど、まず1試合1試合チームが成長していかなければいけません。チームビルディングは始まったばかりですが、それをすれば西地区の上位になれるはずです。順序が逆というか、まず「成長」をしっかりやっていきたいですね。シーズンの優勝はどこも目指していると思いますが、今のスタンディング(順位)は気にしていません。もっと大事なことがあると考えています。

――主力選手が入れ替わった中で、チームの戦績を見ると11月まで順調に来たのかなという印象があります。(※第12節終了時点で15勝6敗)

 僕も、もうちょっと苦労すると予想していました。でもそれ以上にチーム全員でエナジーを出して戦えていたし、エナジーを出して戦うのをスタンダードにするぞという意識がチームにあった。それが結果に結びついたと思います。

――安藤選手も「チームに落ち着きを与える」というよりは、先頭に立ってどんどん出し切るイメージですね?

 どちらかと行ったらそうですね。僕は「出していくタイプ」ですね。

――ポール・ヘナレヘッドコーチが強く求める、指摘するのはどのような部分ですか?

 ディフェンスでもオフェンスでも、エナジーがないと言われますね。熱いコーチです。

――金丸選手とプレーして、刺激を受けた、驚いたことはありましたか?

 シュートは目に見えて分かっていましたけど、金丸さんの内に秘めた闘志は一緒にプレーしないと気づかなかった部分です。オフェンスに対する感覚もすごいですし、負けず嫌いですね。

――安藤選手のやりたいプレー、金丸選手がやってほしいプレーの感覚はどれくらい合っていますか?

 言っても半分くらいじゃないですか。バスケットスタイルも変わりましたし、その中でアジャストしていくのはそう簡単ではありません。それぞれのやりたいプレー、いいと思うプレー、そして「これはやれた」「直さなければいけない」といった感覚を合わせながら1試合1試合やっている状態です。

――島根の暮らしはいかがですか?

 ゆっくりできてすごくいいですね。出雲大社は運気が上がるので、毎月行っています。

――島根のブースターの方へのメッセージをお願いします。

 いつも応援していただいて、ありがとうございます。ホームゲームのほうが燃えますし、島根のホームゲームはいいなって思っています。皆さんの期待は感じているので、僕らも全力で戦っていきます。年内の試合をしっかり勝ちきって、来年しっかりみんなで笑えるように頑張っていきたいですね。応援をよろしくお願いします。

――最後にBリーグ、日本のバスケットボールファンへのメッセージをお願いします。

 ファンの皆さんがおかげで、Bリーグが盛り上がって僕らも良いシーズンを送れています。月間MVPを取れて本当に嬉しく感じていますし、島根の方以外にも応援してもられるような選手になっていきたいと思っています。
 

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著者プロフィール

1976年に神奈川県で出生し、育ちは埼玉。現在は東京都北区に在住する。早稲田大在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れ、世界中のスポーツと接する機会を得た。卒業後は損害保険会社、調査会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。取材対象はバスケットボールやサッカー、野球、ラグビー、ハンドボールと幅広い。2021年1月『B.LEAGUE誕生 日本スポーツビジネス秘史』を上梓。

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