辻直人×比江島慎の洛南OB対談 “冬の洛南”を担った二枚看板(前編)

後輩の比江島をハラハラさせた辻の反抗

2007年の決勝では福岡第一との接戦を制し連覇。辻(右)と比江島は大会ベスト5にも選出された 【写真:アフロスポーツ】

――洛南には名物練習、伝統の練習などはありますか? 先輩・後輩の関係はどうでした?

 東寺の周りを走る練習はありましたけど、それ以外は特にこれが伝統的な練習だっていうのはないですね。先輩後輩に関しては、僕らの前後くらいは相当優しくなってきた時だったと思います。

比江島 他の強豪校は上下関係が厳しそうなイメージがあるんですが、それに比べるとなかったかな。もちろんあいさつとか基本的な礼儀などは大切にしていましたが、僕の2つ上のアレクさん(湊谷安玲久司朱、元横浜ビー・コルセアーズ)の代も、1つ上の辻さんの代も優しかったですね。1年から試合に出させてもらっていてもイジメは全然なかったし、ねたみとかもなかったと思うのでのびのびやらせてもらいました。

――洛南は偏差値も高い高校ですが、勉強に関して運動部はまた別だったんですか?

 特別感はありましたね。他のクラスはずば抜けて違う世界の勉強をしていました。だからといって僕らが全然勉強しないかというとそうではなくて、授業もしっかり受けていましたよ。

――𠮷田裕司先生や作本信夫雄先生は厳しかったですか?

 作本先生は、僕らの頃までは厳しかったと思いますね。でも、比江島より下の世代に聞くと結構マスコットみたいな感じらしいです(笑)。良いおじいちゃんになったと聞いてビックリしました。年齢がそうさせたんじゃないですか。

――𠮷田先生は?

 厳しかったです。

比江島 (笑)

――比江島さん笑ってますね(笑)。

比江島 いや、辻さんよく反抗してたなと思って。確か無視とかしてた(笑)。ヒヤヒヤしながら見てましたよ(笑)。

 本当に厳しかったんですよね。細かいところまで……まぁ思春期だったんで(笑)。でも今はすごく仲良いと思いますよ。良い関係だと思います。

<後編に続く>
※12月25日(土)掲載予定

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