米ツアーZOZO選手権が2年ぶり日本開催 タイガー不在も松山、金メダリストら参戦
世界最高峰のPGAツアーメンバーに日本勢が挑む
ファウラーも日系の血を引く選手で、ミドルネームは「ユタカ」だ。それは子供のころにファウラーをゴルフに誘ってくれた母方の祖父・田中豊さんに由来している。
PGAツアーで5勝を挙げて、一時期は世界ランクを4位まで上げたファウラーだが、スランプに陥り現在はランクを82位まで落としてしまった。
「僕と僕の家族にとって日本は特別なところです。特に僕をゴルフの試合に出合わせてくれたおじいちゃんのためにも、この試合で勝ちたい」とファウラー。日本での試合をスランプ脱出のきっかけにしたいところだろう。
日本体育大3年の中島は世界アマランク1位で注目された選手。9月のパナソニックオープンで日本ツアー史上5人目のアマチュア優勝を果たした。
「憧れの選手たちと同じティーイングエリアに立てるのは夢のようです。思い切ったプレーで挑みたいと思っています」とコメントしている。
JGTOの下部ツアーで今季3勝を挙げた久常涼。2007年から同ツアーでシーズン3勝を挙げた選手は翌週からレギュラーツアーに昇格できるという規定が設けられたが、久常はその適用第1号だ。昨年12月にプロ転向して、今年9月に下部ツアー3勝目を挙げた。
「PGAツアーは幼い頃からの夢でした。その夢がかない、一流プレーヤーと同じ舞台で戦えるのは楽しみです」と久常。
日本ツアーからは、ブリヂストンオープンの上位3人の資格で杉山知靖、香妻陣一朗、片岡尚之が出場。
また、東建ホームメイトカップからブリヂストンオープンまでの獲得賞金ランキング上位7人にも出場資格が与えられる。木下稜介、スコット・ビンセント(ジンバブエ)、チャン・キム(米国)、星野陸也、大槻智春、金谷拓実、今平周吾が参戦する。
なお、PGAツアー枠の60人の中には2008年の「AT&Tクラシック」で優勝した今田竜二が、過去のツアー優勝者のカテゴリーで出場することが直前に決定した。今田はおととしの大会ではPGAツアーの経験を生かしてラウンドリポーターを務めていたが、今回は選手として参戦する。
4日間72ホールの今大会は予選カットがないだけに、思い切ったプレーができるはず。JGTOの選手が世界最高峰のPGAツアーの選手にどれだけ肉薄できるかも見どころになるだろう。