疲労回復ならこれが一番!梅醤番茶レシピ|せきねめぐみの、肩の力を抜くごはん
【Megumi Sekine】
SNSで見かける、彩り豊かな食事の写真。見るからに栄養がありそうで、こんな食生活を送ってみたいと思う人は多いでしょう。でも「そんなに頑張れない…」という人も少なくないはずです。時間もない、料理が得意じゃない、不器用なあなたに伝えたい「頑張らないごはん」。意識すべきポイントは、とってもシンプルです。今日からできる「簡単な食養生」、教えてくれるのはマクロビオティックマイスターの関根愛さんです。
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みなさん、こんにちは。初夏を思わせる日差しがつづきますね。暦の上ではもうすぐ「立夏」といって夏を迎えます。ついこの前桜が咲いたかと思っていたばかりなのになんだか信じられないスピードですね。今日ご紹介するのは、季節の変わり目に疲れを感じやすい体を労ってあげるためのスペシャルドリンク。材料の要はそう、クエン酸たっぷりの日本人のソウルフード「梅干し」です。
梅干しを毎日食べるよ、という方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか。私たちのおばあちゃんやお母さんの世代の食卓では、レギュラーメンバーであったであろう梅干し。ほかほかのご飯と具沢山のお味噌汁、そこに梅干しひとつさえあればごはんがもりもり美味しく食べられる。何より梅干しに毎日の元気をもらっていた。そんな風景は日本中で見られたかもしれませんね。最近ではそんな梅干しの影は薄くなってしまっているような気がします。
私たちは今一度、この梅干しを見直したいところです。梅干しには栄養も魅力も沢山ありますが、とくに疲労回復の力はピカイチ。疲れを感じた時に酸味が欲しくなる方は多いと思いますが、そんな時にこそ一番摂りたいのが天然素材の梅干しなんです。梅干しに含まれるクエン酸は疲労の元となる乳酸を体の外に排出してくれますので、日常的に食べるようにしていると疲れにくい体を作ることができます。また梅干しのポリフェノールは活性酸素を抑制する抗酸化力が高いですので、体がさびていく(老化していく)のを止めてくれるのです。
それでは、私がひどく疲れた時にいつも飲む梅干しのスペシャルドリンクをご紹介。例えば出張など、普段と異なる環境に身を置く時はいつもより疲れがちですが、そんな時はこれさえ飲めば昨日の疲れを持ち越さない。毎日をはつらつとして乗り越えていくことができる。そんな長年の心強い味方です。
疲労回復の味方!梅醤番茶の作り方
まず、新鮮な生姜を皮ごとすりおろします。野菜は全体的にそうですが皮に栄養成分が凝縮されているため、調理は皮ごとがベスト。そのためできるだけ無農薬栽培で安全なものを選ぶようにしてください。すり生姜を入れたカップにまん丸の立派な梅干しをひとつ、潰して入れます。酸っぱめの味が好きな方は大きな粒のものを、酸味は抑えたい方は小梅でもOKです。しっかり潰して入れたら、お醤油をふた回し程度、お好みで回し入れます。お醤油はあとから足しても大丈夫なので、ここではひとまず適量を入れていきます。
次に熱々に沸かした香ばしい三年番茶をカップに注ぎ入れ、材料と一緒にゆっくり丁寧にかき混ぜます。これでできあがり。疲労度によっても「美味しい」と感じる度合いが変わってきますので、梅干しやお醤油の量は味を見ながら調整してみてくださいね。そのうちきっとお気に入りの配分が見つかるはずです。
おすすめは疲れを感じた日はできるだけ夕食を軽くしたり早く寝たりするように心がけることですが、眠る前にこの梅醤番茶を飲んであげること。次の朝、疲れや頭痛がすっきり取れていてびっくりします。体調が傾いた時、すぐに薬に頼らなくても、ちょっとした疲れや不調は梅の力を借りることで自分で治せるのです。私たちが持つこの自己治癒力を高めてくれる力が、梅干しなどの天然の食材にはちゃんと備わっています。
作るのがひと手間だと言う方向けには「梅醤番茶」というビン詰めの商品も売っていますよ。こちらのタイプは番茶を注ぐだけでOKなので、オフィスや出張先でも手軽さに飲めて嬉しい。また梅をじっくり煮詰めた「梅肉エキス」もオススメ。こちらは少量舐めるだけで次の日には疲労回復できますので、ぜひ日常のお供にして、体調づくりに役立ててみてださいね。
ライター/関根愛
俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。
俳優を始めた十数年前よりアトピーなどさまざまな心身の不調を感じてきたことで、薬に頼るのをやめて自分の体の声を聴きながら養生していくために自然食を始める。「じぶんらしく生きるための食養生」をテーマにInstagramやnote、Youtubeで日々発信をつづける。マクロビオティックマイスター。映画制作者、ライター、翻訳者としても活動。座右の銘は「山動く」。
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