【サーフィン】『波のサイズ』はサーファーによってさまざま(その二) シリーズ「おいらはサーファーの味方」
【 】
※リンク先は外部サイトの場合があります
例えば6フィートの波というと、1フィートは約30cmだから6フィートで180cm。それなら高さだけを考えると『アタマ』か『オーバーヘッド』。ということは日本でもブレイクする波のサイズではないかと誰もが思う。
ところがハワイのノースショアだと、6フィートの波は、日本ではなかなかお目にかかれないパワフルなビッグウェーブとなってしまう。それはなぜかというと、ハワイは大きな波が豊富で、そのために波を小さくジャッジする傾向があるからだ。つまり「6フィートの波のパワーはこのくらい」というコンセンサスがハワイアンにはあり、そのパワーが足りなければ、仮に高さが6フィートあったとしても6フィートの波と彼らは認めない。
だからハワイへサーフトリップに出かけて、ロコが「今日は6フィート」と言ったら覚悟を決めてパドルアウトした方がいい。「今日は3〜4くらいかな」ともし言ったならば、日本のオーバーヘッドかもう少し大きいサイズだろう。「今日はフラットだよ」と言ったとしても日本で楽しむくらいの波はたぶんある。
カリフォルニアで6フィートというと日本と同じくらいかなと思う。じゃあバリでオーバーヘッドは?うーんどうだろう?人によって違うと思うけどおそらく4フィートくらいかなと思う。オーストラリアもそれと同じくらいだろう。でもこの4〜6フィートの見解は人によって意見が分かれる。
いずれにせよハワイとそれ以外の地域では『波のサイズ』の尺度は異なる。その違いはすでに言ったとおり、波のパワーが大きな理由だ。だからハワイで経験を積んだサーファーは波をハワイの基準でジャッジするようになる。またサーフィンの試合でも実況アナウンスが「6フィートハワイアンサイズ」と説明を入れることがあるくらいだから、ハワイの波のパワーは特別だということが分かる。
さてハワイでローカルサーファーから聞いた波の測り方を紹介しよう。
1. 波の背後から測る
これは多くのハワイアンから聞いた計測方法だけど、ちゃんと測るわけではなく目測とその場の雰囲気で決めていると思う。波のサイズなんてじつはそんなもの 【 】
2. 波のリップからボトムまでを測る
同じ高さの波でも、『波のサイズ』は変わるということがこの図で理解できる 【 】
3. フェイスに沿って測る
大きいスウェルでファットなブレイクの波の測り方というか表現方法。小さい波には使わない 【 】
つまりパワーはそれほどでもなかったけどフェイスの広い大きな波だったぜ。と人に自慢げに説明するときに使う言葉だから、サイズはかなりアバウトと思っていい。
まとめ
でもサーファーにはサーフィンの経験から得た『波のサイズ』のフィーリングというのがある。腰サイズの波にはサーフボードから伝わる腰サイズの波のフィーリングがある。オーバーヘッドの波がブレイクする日は、そのサイズのフィーリングで海は包まれている。
それはサーファーだけが知る感覚でさまざまなんだけど、さまざまじゃない。
執筆:李リョウ
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ