いまこそやっておきたい、アウトドアアイテムのセルフメンテ!【ガソリンランタン編】
【GO OUT WEB】
ガソリンランタンをメンテナンス!
発売当初から基本的な構造はほとんど変わらないことから、ヴィンテージランタンを探してメンテナンスしながら使う人も多いアイテムだ。
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教わるのは、GO OUTにも度々登場しているアウトドアの名物コーディネーター牛田浩一さん。
牛田浩一 アウトドア用品の輸入卸会社のマーケティングを経て、アウトドア専門のアタッシュドプレスをメインに行うB.O.Wを創立。著書『キャンプ雑学大全 2020 実用版』も話題に。 【GO OUT WEB】
※下記のメンテナンス方法は編集部調べ。メンテナンス・リペアを実践する際は自己責任にてお願いします。
日頃からやっておきたい、3つの基本メンテナンス。
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最低限、必要な道具は4つ。
(左から)チェックバルブレンチ、スーパーレンチ、リュブリカント(ポンプカップ専用潤滑油)、残ガソリン抜き取りポンプ。 【GO OUT WEB】
コールマン製のものがスタンダードとなっており、他のメーカーのものはほとんど出回っていないため、今回はいずれもコールマンのものを使って行っていく。
1.燃料を完全に抜いておく。
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Coleman「残ガソリン抜き取りポンプ」 【GO OUT WEB】
2.ホヤとマントルをチェック。
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マントルを交換する場合、マントルのカラ焼きはキャンプ場に行ってから行うのがおすすめ。移動中に衝撃などで破損してしまうこともあるからだ。
3.ポンプカップにオイルを注す。
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Coleman「リュブリカント」 【GO OUT WEB】
いざという時のために、覚えておきたいパーツ交換。
「ガソリンランタンは昔のバイクのように構造がシンプルで、自分で部品交換など簡単なリペアもできるのが魅力。構造さえ理解すればそんなに難しくないので、ぜひトライしてみてください」と語る牛田さんに、引き続き、部品交換の方法を教わろう。
部品交換というといろいろな工具が必要なイメージがあるかもしれないが、コールマンから発売されている”スーパーレンチ”さえあれば、ほとんどのメンテナンスが可能。
Coleman「スーパーレンチ」 【GO OUT WEB】
1.ポンプまわりの部品交換。
「ポンピングの際に空気が戻らないようにパッキンの役割を果たす“ポンプカップ”は消耗品なので交換が必要ですし、ポンピングの際に斜めに押し込んでしまうと、中にある棒状の“エアーステム”が曲がってしまうこともよくあります」。
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【ポンプ周りのパーツ交換の目安】
・ポンプカップにスレやヒビが入ったり、変形したり、極端に硬化しているとき。
・エアーステムは、プライヤーなどで戻せないくらい曲がっているとき。
・チェックバルブは、ポンプノブの穴から燃料が漏れているとき。
燃料が漏れているかどうか確認するには、ポンピングした後にポンプノブの穴にライターを近づけてみて、ポンプノブの穴から炎が出たら燃料が漏れている証拠。とても危険なので交換が必要だ。
ポンプ周りの分解にはちょっと力が必要。
交換の目安をおさえたら、部品を取り出してチェックする。取り出し方は簡単。
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さらにラジオペンチなどを使ってポンプキャップを緩めれば、ポンププランジャー一式が取り出せる。(286Aなど現行モデルではラジオペンチを使わず、スーパーレンチで外すことができる)
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エアーステムも曲がっていたら交換する。また、交換用のエアーステムは、チェックバルブ(加圧した空気の逆流を防止する逆止弁)とセットになっているのでチェックバルブも同時に交換にしてもいい。
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どうしても回せない場合はゴムハンマーなどで叩いてやれば回しやすくなるので、力に自信がない人は事前に用意しておきたい。
Coleman「チェックバルブレンチ」 【GO OUT WEB】
2.ジェネレーターの交換。
「点火しにくい、完全燃焼しない、いつもより火力が弱いなどのトラブルは、燃料のガソリンを気化させる“ジェネレーター”が原因の場合があります。ジェネレーターも交換することができます」。
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・点火しにくいとき
・いつもより火力が弱いとき
・火力調整ができないとき
ジェネレーターも消耗品。調子が悪くなるとガソリンの気化能力が落ち、光量の調整ができなくなってしまうので、交換する必要がある部品だ。これもできれば覚えておきたい。
ジェネレーターを取り出しは意外と簡単!
ジェネレーターを交換する場合、まずタンク内の空気圧を抜いておく。続いて、ランタン上部のベンチレーター、ホヤ、ヒートシールドを外す。
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ジェネレーターを新品と交換したら逆の手順で元通りに戻せば完了だ。
実際にメンテナンスするときはコールマンのサイトも参考に。
「今回はパーツの“交換”をベースに紹介しました。各パーツもびっくりするような金額ではなく、手軽で間違いがないという点からですが、ジェネレーターやチェックバルブは自分で洗浄することもできます。これはまたの機会に」。
部品交換に関しては、簡単な流れの紹介になったが、さらに細かい手順はコールマンのWEBサイトでも確認できるので、実際にメンテナンスをする際にはぜひそちらも参考になる。
ガソリンランタンは、メンテナンスしながら使う一生モノ。今しっかりメンテンナンスしておけば、次にキャンプをする時には、いつもより明るい光でサイトを照らしてくれることだろう。
Text/Shinya Miura
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