【#STAYHOMEのすすめ】『スタンフォード式 疲れない体』著者の山田知生さんが教える「心と身体のケア方法」

構成:スポーツナビ
■ポイント2:ビタミンD不足を解消するために日光を浴びよう

【写真:アフロ】

 外出しなくなり家にこもっていると、ビタミンDが不足しがちです。ビタミンDは、免疫力を高め、骨などの成長の形成に欠かせない栄養素。ビタミンDは日光を浴びることで取り入れることができるのですが、外に出なくなると知らない間に欠乏してしまうのです。

 家の中でも窓を開けて、15〜20分ほど日の光が差す窓辺にイスを置いて本を読むとか、家族と話をするときはカーテンを開けて日光を取り入れるといったことを意識的に行うとよいでしょう。近所に公園があるのであれば、ソーシャルディスタンスを保ちながら、ベンチに座って過ごすといった習慣を意識するのも良いと思います。

■ポイント3:前向きに将来をとらえ「ポジティブ思考」を心がける

【写真:アフロ】

 新型コロナウイルスがこれだけ蔓延すると、自分や家族が感染することだけでなく、休業によって収入が減ってしまうこと、休校措置にともなって子どもの教育が遅れてしまうことなどに対して不安を感じている人も多いでしょう。それでも、やはり前に進んでいくためには、できる限りポジティブ思考を持つことが大切です。

 ポジティブ思考を持つためには、まず「人と関わってつながること」を意識しましょう。人間は人と交わってつながっていないと、なかなかポジティブになれない動物です。まずは、これまで忙しくてゆっくりと過ごせなかった家族との時間を大切にしてほしいと思います。自分が集まる場所をもう一度再確認すること、そして、家族を大事にすることがポジティブ思考になる第一歩でしょう。

 そして「コロナウイルスの終息後、どんな人間になっていたいのかを想像すること」も大事です。自分の人生設計や今まで忙しくてできなかったことを見つめ直して、1〜2年後の自分はどうなっていたいのか、そのためには何をすればいいのかを考えるのもおすすめです。今まで読めなかった本を読んだり、趣味を始めたり、オンライン講座を活用して、自分に足りなかった知識を得たりするのも良いでしょう。

 コロナウイルスが終息したときを見据えて、前向きに将来を捉え、自分を成長させることで、不安をエキサイトメントに変えることができるはず。自分の未来を今から想像して行動を起こすと楽しみでしょうがなくなるのではないでしょうか。

山田さんからのメッセージ

 私がサポートしているアスリートたちは、毎日自分でゴールを作って、数カ月先にどのような位置にいたいのかという目標を作ってトレーニングしています。これはアスリートに限った話ではありません。運動をすることは、体力や精神力、そして目標の立て方を教えてくれます。コロナが終息した後、新しい自分で社会復帰ができるように、家にいても体力が落ちないように、もっと自分が健康でいられるように、ぜひ運動に取り組みましょう。

 そして、家族や友達のためにも、今は外出を控えて、家族と一緒に運動したり、コミュニケーションとったりしながら過ごしていただきたいと思います。そして、将来の自分像を見据えて、この時期だからこそできることにチャレンジし、ポジティブにエキサイティングになるような時間を過ごしてください。

(取材協力:Viibar/オルタスジャパン)

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