新オノフAKAシリーズに死角なし?赤と赤RD5900を試打&徹底解説!

GEW(月刊ゴルフ用品界)

【GEW - 月刊ゴルフ用品界】

グローブライドから2年振りにフルリニューアルされて発売した「オノフ赤」シリーズは初めての試みが満載だ。

特徴的なのはシリーズ史上初めて、『赤』と『赤 RD5900』という2種類のドライバーをラインアップした点。「オノフ赤」と言えば、これまで多くのアベレージゴルファーから好評を得てきたが、特徴的な2種類のヘッドを投入することで、今まで以上に多くのゴルファーのニーズに応えていく構えだ。

他にも初搭載の機能が満載の2種類のドライバーをYouTubeで人気のティーチングプロ坂本龍楠が試打し徹底解説する!

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「オノフ赤」と言えば「つかまりの良さ&シャフト性能」

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歴代の「オノフ赤」シリーズは、赤色が基調でインパクトがありながらもデザインはシンプルに作られていて、見てすぐに「オノフ赤」と分かる確立された世界観があると思います。

ヘッド性能の最大の特徴はやはり「つかまりの良さ」だと思います。アベレージゴルファーでも比較的簡単に球をつかまえることができるクラブです。

また、釣り具の「ダイワ」のノウハウが詰まったカーボンシャフトも特長で、純性シャフトの性能が良いという印象があります。

まずはオノフ赤から試打!

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試打クラブスペック
ロフト:10.5度/シャフト:S

まずは『赤』から打ってみたいと思います。歴代の『赤』は構えるとアップライトに見えるものもあったのですが、今回のモデルはそれがなく構えやすいです。また、クラウンに配置されたパワートレンチのデザインがちょうど良く作用して、不思議とヘッド体積の大きさを感じさせず振り抜きやすそうです。

アドレスした時に、フェース面が見えてロフトを感じやすいので、球がしっかり上がりそうな印象があります。

1球目から282ヤード

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早速試打してみましたが、282.3ヤード飛びました。シャフトは45.75インチなのですが、振り遅れる感じがしません。

フレックスはSですが、それを感じさせない柔らかさと程良い撓りがあるので、楽に振ることができます。

オノフ史上初搭載ネック部弾道調整機能

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今回の『赤』はシリーズで初めてネック部の弾道調整機能、いわゆるカチャカチャが搭載されました。

1球目はドローが出ましたので、2球目は少しフェースを逃がしたポジションに変えてみましょう。

2球目は293ヤードのフェードボール

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2球目は293.7ヤード。フェースアングルを調整したことで、つかまり過ぎないだろうという安心感があったので、しっかり振り抜くことができました。

弾道も調整した通りフェードになり、飛距離も出ました。

続いて赤RD5900を試打

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試打クラブスペック
ロフト:10.5度/シャフト:S

次は『赤 RD5900』を打ってみたいと思います。このモデルは慣性モーメントの高さが特長なので、やはり『赤』に比べるとヘッドは大きいのですが、バックフェースの先端をシルバーにすることで大きさを感じさせない工夫がされています。

振り遅れてしまいそうな感覚が軽減さているのではないかと思いますね。

また『赤』に比べるとフェース面が立っているように見えるので、強い球が出そうな印象です。

1球目は287ヤード超え

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高慣性モーメントの作用でしょうか。前にドーンと飛びますね!

287.4ヤードと、飛距離も出ています。慣性モーメントが大きい分、ヘッド重量を感じやすくなりますが、『赤』に比べて短く設定しているシャフト(45.25インチ)によって、重さを軽減してくれていると思います。

ウエイト調整で自由自在 ルール限界の高慣性モーメント

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『赤 RD5900』はヘッド後方にあるウエイトを付け替えることで慣性モーメントの数値を変えられます。

標準搭載は4gのウエイトで、この状態でも5600g・cm2です。早速、12gのウエイトに付け替えて、ルール限界の5900g・cm2を体験してみたいと思います。

2球目は292ヤード&初速71

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うん!振りやすいですね。2球目は292.5ヤード、初速も71.3出ています。ウエイトを上げて慣性モーメントが高くなった分、ヘッドにしっかり感が出て挙動が安定します。

手先を動かしたりせずに体と一緒にヘッドが動いていけば、勝手にドーンと前に球が飛んでくれます。

メリットとしては飛距離も去ることながら、芯を外した時でも当たり負けせずに距離の差が少なくなることだと思います。

『赤』&『赤 RD5900』2種類のドライバーを徹底解説

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まず両方のヘッドに共通していることはやはりつかまりの良さです。これは「オノフ赤」シリーズの代名詞と言ってもいいでしょう。

そしてシャフトですが、『赤』の純正シャフトは、先中調子で撓りを感じやすく、つかまえやすい仕上がりになっています。

一方、『赤 RD5900』の純正シャフトは、中元調子で慣性モーメントの高いヘッドに合わせて作られていますので、ブレずに強い弾道が出ます。しっかり叩いていくこともできそうですね。

クラウンから見える2種類のヘッド特徴

左:AKA RD5900、右:AKA 【GEW - 月刊ゴルフ用品界】

アドレスした時に2種類のヘッド形状を比べてみると、『赤 RD5900』の方はトウ側が高くなり若干アップライトになっていることが分かります。

ヘッド体積の大きさからくる振り遅れる感覚を打ち消す工夫がされていると思います。クラウンも全体的に高くなっていますので、ヘッドが近く見えて安心感もあります。

逆に『赤』の方は歴代のアップライトの構造を少し抑えることで、つかまり過ぎを抑えてまっすぐ飛びそうな感覚をゴルファーに与えてくれます。

マイクラブからスムーズにスイッチできるカチャカチャ搭載の『赤』

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一般ゴルファーの方はそこまで気にしないかもしれませんが、ロフト角の測り方は色々あるので、同じロフト角でもメーカーによって微妙に違うことがあります。

ですので、クラブを買い替えたことで、同じ10.5度を選んだはずなのに今までと弾道の高さが変わってしまったということが往々にしてあるのです。

その点、『赤』はカチャカチャが搭載されたことでロフト角やライ角を調整できるので、マイクラブからのスイッチもスムーズに行え、理想の弾道を得られるのではないでしょうか。

『赤 RD5900』は「お相撲さんヘッド」

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ゴルフクラブの進化は慣性モーメントの進化と言ってもいいと思います。換言すればどれだけ当たり負けしないかが重要ということにもなります。

例えば、私がドライバーのヘッドだとして、私が人に体当たりした場合は反動で私も少し跳ね返されますが、お相撲さんだとそのまま押し込んでいける。

『赤 RD5900』はまさしくお相撲さんだと言えます。特に12gのウエイトを装着した時は、非常に易しさを感じることができました。

慣性モーメントの高いクラブは自分でヘッドを動かし過ぎてしまう方にとっては逆に足かせになることもありますが、現代のヘッドの主流は高慣性モーメントで、それに合わせて極力ヘッドを動かさないスイングが必要になってきています。

『赤 RD5900』を使うことで現代のヘッドに最適なスイングを身に着けられると思いますし、余計な動きを入れずにヘッドを信じて当てていけば、勝手に球を押してくれますので、ミスヒットでもある程度の結果が見込めると思いますね。

どうしても自分でヘッドを動かしていきたいという方は『赤』の方が最適です。そういう意味でも2種類のヘッドで、様々なスイングタイプをカバーできると言えるでしょう。

【坂本龍楠プロ】
1981年生まれ。神奈川県出身。オーストラリアへ留学してゴルフを学び、2011年「日本プロゴルフ協会」ティーチングプロ合格。自身が運営する新宿御苑ゴルフスタジオでは身体に負荷のかからないスイング理論が好評を博し、公式YouTubeのチャンネル登録数は9万5000人を超える。著書には「逆説のゴルフ」などがある。
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著者プロフィール

1978年2月創刊のゴルフ産業専門誌「月刊ゴルフ用品界」(GEW)を発行。2000年5月から影響力のあるコアゴルファーを対象にネット情報を発信するウエブサイト「GEW」を立ち上げた。各種業界団体と連携、ゴルフ市場活性化への活動も推進中。

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