大谷翔平ロングインタビューの舞台裏 随所に伝わる水原通訳との信頼関係

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【赤坂直人/スポーツナビ】

 大谷翔平(エンゼルス)は今、最も話を聞きたいアスリートの一人ではないか。

 日本時代からの代名詞・二刀流を米国でも貫き、新しい野球の形を体現。渡米2年目の今季は右肘手術の影響で打者に専念する形となったが、打率.286、18本塁打12盗塁をマーク。6月13日(現地時間)には日本人メジャーリーガー初のサイクル安打を成し遂げた。来季からは再び二刀流としての活躍が期待されている。

 今回、Yahoo!ニュース 特集内の連載『RED Chair レッドチェア』で大谷のロングインタビューを実施。過去にはサッカーの本田圭佑、将棋の羽生善治が参加した企画に、大谷が野球界から初のゲストに抜てきされた。スポーツナビではその舞台裏を紹介したい。

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【赤坂直人/スポーツナビ】

 大谷はダークスーツに濃い青のネクタイを合わせたシックな出で立ちで登場。カメラマンが打ち合わせから潜入し、貴重なショットを押さえた。大谷は特集担当者の言葉や資料に関心を寄せ、真剣な表情で企画と向かい合っていたようだ。

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 本番の撮影が行われたのは250平米を超える大部屋。その真ん中に「座ったら真実だけを喋る」とルールを定めた赤い椅子(レッドチェア)が鎮座している。大掛かりな撮影セットや照明が、一人の二刀流プレーヤーのためにセッティングされている。

 周囲の「ちょっと仰々しいですかね?」という問いに、大谷は「そうかもしれませんね」と笑みを浮かべながらレッドチェアに腰掛け、1時間以上にわたるインタビューが幕を開けた。

水原通訳に質問を投げかけると…

【赤坂直人/スポーツナビ】

 大谷はほとんどの質問によどみなく、自然体で答える。インタビューは滞りなく進んでいく。刺激的な言葉は発しないが、膨大な仮説と検証に基づいた考えの一部を、過不足なくシェアしてくれる。その姿はやはり、25歳の佇まいではない。

 控室でインタビューの模様を見守る通訳の水原一平さんに、質問を投げかけた。

「大谷選手が緊張することはあるのでしょうか?」
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