オークス馬と秋華賞馬どっちが優勢? 過去データからエリザベス女王杯を分析

JRA-VANデータラボ

結論

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 それでは今年のエリザベス女王杯を占っていくことにする。出走予定馬は表3の通りだ。

 まず3歳馬はクロノジェネシスとシャドウディーヴァ、ラヴズオンリーユーがエントリー。先の秋華賞ではクロノジェネシスが優勝。順調度と勢いでは、同馬に軍配が上がる。しかし、春のオークスを制したのはラヴズオンリーユー。内容的にも完勝で4戦4勝の無敗馬でもある。秋は一頓挫があり、秋華賞を回避。ローテーションに狂いは生じたが、近年は休み明けでもしっかりと仕上げられる調教設備がある。よって、実績を重視してクロノジェネシスよりもラヴズオンリーユーを上位に取りたい。

 古馬勢は今年も前走アイルランドT府中牝馬S組が中心になるだろう。まずは、クロコスミア。エリザベス女王杯では2年連続で2着に好走。今年は逃げるか、先行するかわからないが、マークが必要だろう。府中牝馬S勝ち馬のスカーレットカラーは、注目レースに取り上げたマーメイドSで3着に入り、さらにクイーンS2着、前走で重賞初制覇と上り調子で来ている点に好感を持てる。末脚を生かせるタイプで、脚質的にも狙える。あとはフロンテアクイーンとラッキーライラックも押さえておきたい。

文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。

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