本間ゴルフ『XP-1』ドライバーのミート率を3球連続打ちで検証する
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本間ゴルフ『XP-1』ドライバーのミート率を3球連続打ちで検証する
坂本龍楠プロの解説
坂本:そうですね。
浅水:本間ゴルフの『XP-1』ドライバー(7万5000円)はその観点で芯に当たる、つまり「ミート率を上げる」クラブを開発しました。それでは早速、3球連続で打ってみてください。
坂本:分かりました。『XP-1』の対象ヘッドスピードは43m/s以下ということなので、HSを落として打ってみたいと思います。
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坂本:次はアマチュア代表で、浅水さんも打ってみましょうか。
浅水:わ、わかりました(汗)。
坂本:3球とも私より芯に当たってるじゃないですか!
浅水:そうですね。ろくに準備運動もせずに、打ちましたけど(笑)。私のヘッドスピードが40m/s前後ということもあってハマったんですかね。確かに振りぬきは良かったです。
坂本:同感です。HS40m/sのイメージで振っても実際は、HS43.7m/s出ちゃいました。自然にシャフトが加速して、スピードが出る印象です。
浅水:なるほど。長さは45.25インチで微短尺仕様。しかもシャフト重量が(S)で46.5g(R)ですと42.5gと軽量です。
坂本:そのあたりが振り抜きの良さに繋がっていると思います。
浅水:今回、9.5度のSを打ってもらいましたが、実はトルクが6.5(R:6.8)もあるんです。ミート率の高さの要因はここですか?
坂本:いい着眼です。一般的にトルクが大きいということは、シャフト自体のしなり、柔らかさがあるということ。アマチュアの方はどうしても切り返しで力んでしまいがちです。そうすると、ヘッドの挙動が大きくズレてしまう。その動きを硬いシャフトでカバーする方が非常に多いんですね。
浅水:なるほど。
坂本:たわむシャフトは、プレーヤー自身が無意識のうちに、ダウンスイングを静かに動かそうとするんじゃないかな。私も実際に打ってみて、大きなしなりを感じましたし、シャフトの動きたい方向にまかせて素直に振るだけで、3球とも芯に当たりました。
浅水:ヘッド自体の挙動を抑えるから芯に当たりやすくなる?
坂本:その通りです。結果的にエネルギーロスが少ないということは、初速が上がりインパクト効率も上がります。
1.44の高ミート率
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坂本:スイング中、トゥ側よりもヒール寄りに重心を感じます。体でぶつけていくスイングで打てたので、自然に振って球がつかまる印象です。
浅水:『XP-1』はHS43m/s以下のゴルファーを対象にしたドライバーですが、9.5度(S)、10.5度(R)それぞれの対象者はどのような方をイメージすればいいですか。
坂本:練習場でドライバーを振り回している人をよく見かけますが、そういう方ほど柔らかいシャフトを選んで欲しい。『XP-1』は、シャフト挙動のフィードバックを得やすいので、これからスイングを作っていく方にもお薦め。また、高トルクシャフトで、しなりを感じやすい特性もありますから、HS40m/s前後の方は9.5度のSで問題ないでしょう。私だったらまず、10.5度のRを推奨しますが、実際に両モデルを試打して比較することをお薦めします。
浅水:アマチュア代表で打たせてもらいましたが、次は朝イチの緊張した場面で使ってみたい。
坂本:朝イチのティーショットは、思うように体が動きませんから、ミスショットを誘発する。でも『XP-1』なら、力まずに振れると思いますよ。何度も言いますが、高トルクシャフトだから、体をしっかり回すことに集中でき、かつ軽量で振り切れる。その意味で威力を発揮すると思います。
浅水:総括をお願いします。
坂本:何も考えずに、体を回して「バーン」っと3球打って、構えたところにヘッドが戻ってくるドライバーが『XP-1』。さらにシャフトのしなりを感じながらスイングすれば、フェースセンターに球が自然に集まってきますから、FWやアイアンなど他のクラブのミート率も向上するでしょう。
【坂本龍楠プロ】
1981年生まれ。神奈川県出身。オーストラリアへ留学してゴルフを学び、2011年「日本プロゴルフ協会」ティーチングプロ合格。自身が運営する新宿御苑ゴルフスタジオでは身体に負荷のかからないスイング理論が好評を博し、公式YouTubeのチャンネル登録数は9万5000人を超える。著書には「逆説のゴルフ」などがある。
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