キンカメを継ぐ万能タイプ!?
ルーラーシップ産駒の馬券傾向を分析

偉大な良血、活躍馬を次々に輩出

 今年はディープインパクト、キングカメハメハという大種牡馬を立て続けに失うことになった。残念なことではあるが、キングカメハメハの後継種牡馬としては、ロードカナロアやルーラーシップが大きな役割を担えそうだ。そこで今回はルーラーシップ産駒に注目して、成績を分析してみることにした。データの集計・分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。


 ルーラーシップは父にキングカメハメハ、母にオークスや天皇賞(秋)を制したエアグルーヴを持つ超良血馬としてデビュー当初から注目が高かった。同期にはヴィクトワールピサやエイシンフラッシュがいる。重賞5勝を挙げるも、2012年のクイーンエリザベス2世C(香港)が唯一のG1勝ちで、国内のG1は勝つことができなかった。同じキングカメハメハ産駒でも、現役時代の成績はロードカナロアの方が圧倒的に上だ。しかし、産駒成績はルーラーシップも素晴らしい。その良質な血統は偉大で、活躍馬を次々に出している。

ルーラーシップ産駒の本賞金上位馬

表1 ※2019/9/29開催終了時成績
表1 ※2019/9/29開催終了時成績【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表1はルーラーシップ産駒の代表馬一覧。獲得した本賞金(2019/9/29開催終了時まで)が高い順に並べた。菊花賞馬のキセキを筆頭にダンビュライト、メールドグラース、リオンリオンといった馬が重賞を勝利している。牝馬はオークス2着のリリーノーブルや、先日のスプリンターズSは残念な結果だったが芝短距離戦で活躍するディアンドル。ムイトオブリガードやウラヌスチャームらも重賞勝ちを虎視眈々と狙っている。先日の紫苑Sでは、ルーラーシップ産駒のパッシングスルーとフェアリーポルカでワン・ツー・フィニッシュを決めた。


 産駒は芝の中長距離タイプが最も多いものの、牡馬・牝馬を問わず活躍馬が輩出。短距離やダート、障害でも走る馬が出ており、バラエティーに富んでいる。

ルーラーシップ産駒の年齢・月別成績(芝・ダート・障害)

表2
表2【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 ここからは産駒の成績を詳しく見ていく。表2はルーラーシップ産駒の年齢・月別成績(芝・ダート・障害)。同産駒は2014年生まれの現5歳馬が最も年上で、ここまで4世代がデビューしている。まず、気になる点は2歳戦の成績が意外といいということ。2歳・7〜9月の勝率が10.8%、連対率23.1%、複勝率36.4%となっている。2歳・10〜12月の成績には、2017年の阪神ジュベナイルフィリーズで2着のリリーノーブルも含まれている。その他にもダンビュライトやアマーティがサウジアラビアロイヤルCで好走。重賞勝ちこそないが、2歳戦からでも十分に戦えている


 3歳時の成績は出走頭数が大きく増え、勝ち鞍も伸びている。1月から9月の勝率は8〜10%、連対率は16〜18%、複勝率は24〜27%あたりを推移。10〜12月になると勝率13.2%、連対率23.3%、複勝率32.7%を記録。キセキが菊花賞制覇を飾ったのもこの時期だ。

 4歳の成績を見ると、徐々に数字は下がってきている。しかし、メールドグラースは連勝街道を爆走。重賞3勝を含む5連勝をマークした。その他にも重賞好走実績があり、成績をグンと伸ばしてくる馬もいる。5歳の4〜6月の成績を見ると、勝率15.1%、連対率20.8%、複勝率28.3%とまた数字が伸びている。今年6月の宝塚記念ではキセキが2着に入った。


 ルーラーシップ自身の競走成績から、産駒はやや奥手で、年齢を重ねた方がいいというイメージもあった。しかし、実際はそうでなく、2歳時からしっかり走る馬もいれば、キャリアを重ねて本格化していくタイプもいる。まだ成績が出ていない6歳以降の方がさらに良くなるということは常識的に考えにくいが、今後の走りも注目して見ていきたい。

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