森下暢仁は文句なしの完成度 日米の現役スカウトが見抜く即戦力投手
両スカウトとも森下の完成度の高さに「即戦力ナンバーワン」と太鼓判を押す 【写真は共同】
最終回となる第5回は、「即戦力投手」編。筆頭は、何と言っても森下暢仁(明治大)だ。第1回の「超高校級投手」編で紹介した佐々木朗希(大船渡高)、奥川恭伸(星稜高)と並び「BIG3」と称される、今ドラフトの超目玉の一人。大分商高3年時にもドラフト候補に挙がっていたが、明治大に進学し、“素材型”からピッチャーとしてのすべてを兼ね備えた“即戦力ナンバーワン”に成り上がった。
そしてもう一人、左投手では河野竜生(JFE西日本)の名前が挙がる。そんな即戦力投手2人に対し、日米のベテランスカウトはどんな評価をしているのか。また、森下&河野に次ぐ、即戦力投手はいるのか?
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森下暢仁(明治大)
間違いなく即戦力ナンバーワン投手。何と言ってもバランスが良くて、球速、球質、コントロール、変化球、ピッチングの組み立て、打ち取る術、ゲームメーク……どれをとってもいい。スタミナが少しないぐらいで、今の時点で言うことがないですね。
私が評価したいのは、これらのほかに、その日の自分の調子によってピッチングを変えていけること。「今日は真っすぐが走っているな」「今日はカーブがいいな」と分かったら、カウントを取る球、決め球をそれによって変えていくことができる。いろんな引き出しを持っています。こういうピッチャーは大崩れしない。ちゃんとゲームを作り、しっかり終盤まで抑えていけるところが素晴らしいです。
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