京都大賞典は前走・阪神組が強い! ローテ別成績データに大きな違い
京都大賞典の前走レース別成績(過去10年)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
新潟記念組は14年ラストインパクトら2勝。阪神大賞典組は09年オウケンブルースリが勝利しており、好相性だ。なお、天皇賞・春組からは勝ち馬が出ておらず、好走しても2・3着止まりとなっている。
京都大賞典の前走競馬場別成績(過去10年)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
他の競馬場では前走京都の複勝率が36.4%と高く、3着以内馬4頭はすべて前走天皇賞・春組だった。
京都大賞典6番人気以下で好走した馬の一覧(過去10年)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
人気を集めそうなのが前走天皇賞・春で勝ったフィエールマンのクビ差2着だったグローリーヴェイズ。ただし、表4で示したように前走天皇賞・春組は勝ち星がなく、2・3着止まりだ。「能力的に抜けていて、1着間違いなし」というほどの信頼度はないだろう。
データ的に狙いが立つのは前走阪神組のエアウィンザー、エタリオウ、シルヴァンシャー、ダンビュライトの4頭。なかでもエタリオウは宝塚記念組で、前走4番人気と一桁人気だったのも強調材料。まだ1勝馬で2着7回と勝ちみに遅いのは確かだが、得意の京都コースで前走9着からの変わり身に期待したい。シルヴァンシャーは目下3連勝中。馬体重を増やしながら勝ち続けており、本格化と見てよいだろう。重賞初挑戦となるが、一気に突破してもおかしくない。
エアウィンザー、ダンビュライトも重賞実績があり、十分に勝ち負けできる能力を持つ。データ的にも好成績をあげている5歳馬だ。最後に穴でリッジマン。連対馬が出ていない6歳馬だが、出走予定馬で唯一今年の阪神大賞典に出走していた。もつれる展開になれば、激走があるかもしれない。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。