キャンプでこそ活躍するマルチツール「Victorinox スイスツール」シリーズ
【写真提供:アウトドアハッカー】
「熱くてダッチオーブンの蓋が開けられない」
「スキレットの持つところが熱い」
「バーベキューで網を移動させたい」
「手締めボルトが硬くて回らない」
このようなときに役に立つのがプライヤーです。
人間の手で一番使うのが「掴む」「挟む」「持つ」という行為ですよね。プライヤーがあることで、これらの行為が容易になります。
そのような、便利なプライヤーにナイフやドライバーなどまでついているのが、Victorinoxのスイスツールというマルチツールです。
ここでは、筆者がスイスツールスピリットを使ってみて分かった魅力と、各モデルの違いをご紹介したいと思います。
スイスツールシリーズとは
【Victorinox公式ホームページ「フィールドマスター レッド - 1.4713」より】
公式のYouTubeアカウントで、機能をわかりやすく紹介した動画も公開されています。
Discover the Powerful Swiss Tool | Victorinox
https://www.youtube.com/watch?v=5lXZVEKTeuA
基本的な機能は以下の通りです。
1. プライヤー
2. ワイヤーカッター(硬度40HRc以下のワイヤー)
3. ハードワイヤーカッター
4. ラージブレード
5. プラスドライバー(フィリップス型1/2)
6. リーマー(穴あけ)
7. multipurpose hook
8. カン切り
9. マイナスドライバー 4mm
10. せん抜き
11. マイナスドライバー 6mm
12. クレートオープナー(金てこ)
13. ワイヤーベンダー(ワイヤー曲げ)
14. はさみ
15. のこぎり
16. メタルソー
17. 金属やすり
18. マイナスドライバー 2.5mm
19. のみ 7mm
20. スクレーパー
21. ワイヤーストリッパー
22. ワイヤースクレーパー
23. ケーブルカバーカッター(縦切り)
24.ケーブルカバーカッター(横切り)
(引用:Victorinox公式ホームページ「スイスツールスピリット X シルバー - 3.0224.L」より)
栓抜きや缶切りなどの日常で使うものから、ワイヤーストリッパーなどの特定の状況でしか使わないものまでが一つに集約されています。
使っていて便利だと思う点
使用していて特に便利だと感じる点は、
・プライヤー
・ハサミ
・波刃ナイフ
・ドライバー
・プライヤーを開かなくても他のツールが使えるダイレクトアクセス
・不意にナイフが閉じないロック機構
・コンパクト
です。ひとつずつ見ていきます。
プライヤーの魅力
プライヤーの魅力としては、初めにも挙げた通り、
・熱いものを持つとき
・固いものを緩めるとき
・力を入れて固定したいとき
などの状況に対応できることです。
とくに、キャンプなどで鍋つかみやスキレットの取っ手に付けるシリコンなどを忘れてしまったときに便利です。プライヤーを使うことでより安全に蓋を開けたり移動させたりすることができます。
また、バーベキューなどの際にも網を安全に掴んで移動させることもできます。さらに、ペグを抜くときなどにも活用できると思います。
このように、「掴む」という行為ができるだけで利用の幅がぐっと広がります。
ハサミの魅力
【写真提供:アウトドアハッカー】
波刃ナイフの魅力
【写真提供:アウトドアハッカー】
スイスツールの波刃ブレードの根本は普通のストレートになっているので、状況によって使い分けられるのも魅力です。
ドライバーの魅力
【写真提供:アウトドアハッカー】
ダイレクトアクセスの魅力
【写真提供:アウトドアハッカー】
その場合、プライヤーを開くのがめんどくさいのと、展開した状態でツールを使わなければいけないので手で握れなくて不便という二つのデメリットがあります。
しかし、スイスツールシリーズはプライヤー以外のすべての機能は、閉じた状態で使用することができます。そのため、すべてのツールを素早く、正確に使うことができます。
ロック機構の魅力
【写真提供:アウトドアハッカー】
また、ロック機構がついているものでも、ロック機構自体が粗悪で外すのが固かったりすると無駄な力を使ってしまい、危険だったりします。しかし、スイスツールのロック機構は非常にスムーズで、使っていてストレスがありません。
コンパクトさの魅力
【写真提供:アウトドアハッカー】
実際、一年ほど使っていますがノコギリや金属ヤスリは数回しか使用していませんし、ワイヤーストリッパーは別の用途で使ったことはありますが、ワイヤーストリッパーとして使用したことはありません。
しかし、すべての機能を使わなくても、プライヤー、ナイフ、ハサミを別々で持ち運ぶよりはコンパクトです。使わない機能も、少々重量がかさむだけで、不便な点はありません。備えあれば憂いなしです。
スイスツールシリーズの各モデルの違い
二つのモデル
まず、スイスツールには二つのモデルがあります。それが
1. スイスツール
2. スイスツールスピリット
です。
2つの違いは大きさと重量、そして定規の有無にあります。
*違い(1) 大きさ・重量
代表的なスイスツールXとスイスツールスピリットXの大きさを比較してみると、
・高さ
スイスツール・・・21mm
スイスツールスピリット・・・18mm
・長さ
スイスツール・・・115mm
スイスツールスピリット・・・105mm
・重量
スイスツール・・・290.1g
スイスツールスピリット・・・209.1g
というようになります。
おもな違いは大きさなのですが、大きいことと重いことによってスイスツールの方がより頑丈です。また、ブレードや各ツールも大きく、本体も握りやすいのでより力を入れて使いやすいのもスイスツールです。
多少重くても頑丈なほうがいい方、ヘビーデューティー向けはスイスツール。少しでも軽くしたい、あまりガシガシ使わないという方はスイスツールスピリットがいいと思います。
*違い(2) 定規の有無
スイスツールには定規が付いており、本体を開くことによって25cmくらいまでは測ることができます。
【Victorinox公式ホームページ「スイスツール X シルバー - 3.0327.L」より】
X、XC、BS、XBSの違い
この文字は、主にブレードの形状とハサミの有無を表しています。その他の機能は同じです。
スイスツールスピリット
スイスツールスピリットの場合は、以下のようなタイプがあります。
1. XCー波状ブレードとハサミ付き
【Victorinox公式ホームページ「スイスツールスピリット XC シルバー - 3.0227.L」より】
2. Xー直線のブレードとハサミ付き
【Victorinox公式ホームページ「スイスツールスピリット X シルバー - 3.0224.L」より】
3. XBSーXの黒色バージョン
【Victorinox公式ホームページ「スイスツールスピリット XBS バーニッシュドスチール - 3.0224.3CN」より】
それに加えて「プラス」はラチェットがついています。
【Victorinox公式ホームページ「スイスツールスピリットXCプラスラチェット シルバー - 3.0239.L」より】
スイスツール
スイスツールの場合は、以下のようなタイプがあります。
1. Xー直線のブレードとハサミ付き
【Victorinox公式ホームページ「スイスツール X シルバー - 3.0327.L」より】
2. BSー波状ブレードと直線のブレード (ハサミ無し)
【Victorinox公式ホームページ「スイスツール BS バーニッシュドスチール - 3.0323.3CN」より】
そのほかにも、並行輸入品や廃盤になっているモデルもあります。例えば、オリジナル(無印)やCSなどです。
これらのバージョンも基本的にはブレードの形状とハサミの有無以外は共通ですので、参考にしていただければと思います。
まとめると、よりヘビーデューティーのスイスツール、軽量化されたスイスツールスピリット。そして、ブレードの形状とハサミの有無のバリエーションから自分の用途に合ったものを選ぶということです。
最後に
この万能なツールを、これからのアウトドアアクティビティの備えとして入手してみてはいかがでしょうか。
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