レイデオロ、スワーヴは宝塚苦戦か データで推奨しづらい海外帰り組
前走ドバイSC・クイーンエリザベス2世C組の成績
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走天皇賞(春)・DSC・QE2C組以外の宝塚記念好走馬(過去10年)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
まずは前走天皇賞(春)に出走していた馬は2頭。エタリオウとクリンチャーだ。エタリオウは勝ち馬から1.0秒とやや引き離されてしまったが、許容範囲内の着差。有力馬の1頭と考えたい。一方、クリンチャーは勝ち馬から2.7秒離されており、一変は厳しいと見る。
前走海外組は3頭。スワーヴリチャード、レイデオロ、リスグラシューといずれも実力馬であることは間違いないが、データ的には推奨しにくい。特に上位人気が予想されるレイデオロは、ドバイシーマクラシックが6着。不本意な展開とはいえ、大きく敗れた。スワーヴリチャードとリスグラシューはともに前走3着。好走はしているが、前走連対という条件からは外れる。ただリスグラシューは、2着馬とタイム差なしなので非常に惜しい。なおかつ前年のエリザベス女王杯を勝っている。同馬だけは捨てがたいところだ。
その他では、やはり前走大阪杯の連対馬になるだろう。芝2200mの実績ではアルアインが上だが、キセキが逆転しても全く不思議はない力関係だ。あとは、昨年の宝塚記念で激走したノーブルマーズを今年も押さえるかどうかといったところだろう。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。