馬場「この優勝に満足せず3連覇を」 BリーグCS 2018-19 ファイナル後コメント
12得点12リバウンド6アシストの活躍でファイナルMVPを獲得した馬場 【写真:バスケットボールキング】
前半は35−33とA東京リードで折り返したが、第3クォーターに入りA東京は攻防において千葉を圧倒。19点ものリードを奪うなど、一気にペースをつかんだと思われたが、あとのない第4クォーター、千葉は富樫勇樹の3ポイントなどで急追。2点差まで追いつくも、最後はA東京が千葉を振り切り、『令和』初のチャンピオンに輝いた。
以下は、A東京陣営のコメント。
ルカ・パヴィチェヴィッチHC「ファイナルにふさわしい、いいゲーム」
2年連続でA東京を頂点へ押し上げたルカHC 【写真:バスケットボールキング】
それと当時に、ハーフコートオフェンスでは千葉は富樫選手を中心にピック&ロールで攻めてくるので、ここへいかにプレッシャーを掛けてタイトに守ることがディフェンスのカギだった。インサイドのギャビン・エドワーズ選手、ジョシュ・ダンカン選手も力強いプレーをするから、チーム全体、そして1対1のディフェンスで守ることが大事。今日の試合に関しては、長い時間帯で自分たちのディフェンスをできる時間が多かったが、試合の途中、特に後半、それができていない時間で詰められてしまった。それにより最後の最後まで勝利の行方が分からない、ファイナルにふさわしい、いいゲームだったと思う。
安藤(誓哉)選手と小島(元基)選手の2人のポイントガードはタフなディフェンダーだ。プレッシャーをかけ続けることが、富樫選手へのディフェンスのカギだった。それをやれた時間もあったが、彼らも疲労がかなり溜(た)まっている感じもあった。富樫選手はスペースを与えてしまうとすぐにシュートを決めてくる。昨年は12本の3ポイントを沈められた試合もあった。これはステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)しか沈められないような本数だと思う。
千葉もピック&ロールを中心に攻めてくるので、富樫選手から離れないこと、密着することを要求している。安藤選手、小島選手をしてもスペースを与えている時間もあったので、馬場(雄大)選手にマッチアップを代えた。馬場選手は、スピードはもちろん、長さ、身長、身体能力もあり、身長差をいかに使って、富樫選手のリズムを意図的に崩すことが狙いだった。
田中大貴「みんなで我慢して勝ち取った勝利」
エースの田中は5本中3本の3ポイントシュートを含む計16得点を記録 【写真:バスケットボールキング】
前半は少しタフショットを打ってしまったり、イージーなレイアップを落としてしまったり、うまくやれない中、3ポイントが3本決まったのはちょっと大きかったなと思っています。それと同時にどれだけうまくいかないことが起きても、今日の試合は終始アグレッシブにやろうと決めていました。そういう意味では第3クォーター、ギャビン(エドワーズ)選手にアタックしてバスケットカウントを奪ったシーンは、自分の中では一番いいプレーだったと思います。
すごくタフなシーズンだったと思います。開幕前にタイで5試合もこなさないといけなかったり、自分もその大会の最後にケガを抱えてしまって。シーズンが始まってからも、完治できない状態でした。自分たちのリズムでシーズンをうまく戦うことが難しかったとのですが、その中で全員がハードワークし続けて、次の試合にしっかり備えて。今日、この日のために一つずつステップアップしていこうという思いがあったので、その意味ではすごく充実したシーズンだったと思います。
チャンピオンシップに入っても、各地区の1位を倒してファイナルまで来ました。琉球とのタフなシリーズを制したことでチームに勢いが出たと思います。苦しかったですけれど、最後にこうやって終わることができてすごくうれしく思います。
馬場雄大「これが終わりではなく始まり」
第3クォーター、(安藤)誓哉さんにボールを配給して3ポイントを決めてくれたり、ディフェンスが寄ってきたところを周りにパスを配給できたことが、チームの勝利を考えたら一番良くできたプレーかなと思います。
チャンピオンシップは全試合アウェイで戦うことになってしまいました。ファンの皆さんも足を運ぶのが難しい中、パブリックビューイングなどを東京でしてくださって、改めて応援されているなと感じつつ戦うことができました。この優勝で皆さんの思いに応えられたと思います。令和ということで、まだこれが終わりではなく始まりだと思うので、満足せずに3連覇を目指してやってきたい。
新潟(アルビレックスBB)は中地区で優勝していて、琉球(ゴールデンキングス)は西地区優勝チームなので、すごくタフだったのは間違いないです。その中でファンの応援を感じて戦えたのは、今後続くバスケット生活でこのターニングポイントが自分たちをさらに強くすると思いますし、ここで満足せず戦っていきたい。少し余韻に浸って、次は代表。がんばれば日本バスケが変わったと言われるような瞬間が来ると思うので、その場に立てることに感謝してプレーしたいですし、他のメンバーとも切磋琢磨していきたいです。
アレックス・カーク「チームで意識してリバウンドで上回れた」
カークはこの試合、先制点となるバスケットカウントを決めてチームを勢いづけた 【写真:バスケットボールキング】
リバウンド争いは(ギャビン)エドワーズ選手、マイケル・パーカー選手がリーグ中でもオフェンスリバウンドに飛びこんできて、数字を残している選手です。2名はスピード、身体能力もありすべてのシュートに絡んできますので、チーム全体としてリバウンドがキーポイントの一つに挙げられました。今日は数字だけ見たら、オフェンスリバウンドを計6本に抑えています。過去にも千葉との対戦でリバウンドで痛い思いをして負けていますので、意識が高かったと思います。それに、馬場選手も12リバウンドを取っていますので、チーム全体でリバウンドを意識した結果、リバウンドで上回れたと思います。
(先制点は)勢いをつけるような形で、オフェンスリバウンドからのプットバックが成功してホッとしています。もっともっとプットバック、オフェンスリバウンドを取りたかったですけど。今日はチームメートがいいシュート、思いきったシュートを打ちましたので、リバウンドに入る自分も躊躇したりせずに、オフェンスリバウンドに飛び込んでいけました。
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