驚きの12番起用でも大活躍の“ボニ” 「ラグビーW杯に日本代表で出場できたら」
アタック、ディフェンスともに印象的な活躍
CTBで先発し、前半6分にはビッグゲインでトライを演出した 【斉藤健仁】
その後もボールキャリーではチーム2位の11回、前半には相手SHのTJペレナラのトライを防ぐビッグタックルを見せるなどワークレイトの高いプレーを見せ続けた。終盤は本来のNo.8に入ってスクラムも組んだりとFWとBKの両方でプレーして「新しいチャレンジを非常に楽しみました!」。10番、13番との連携が必要なディフェンスも「周りの選手がサポートしてくれました。前を見ることを心がけた」と本人が言うように無難にこなした。
ただ一度、ダイレクトキックを蹴ってしまったため「まだFWが蹴っているように見えるでしょうね(苦笑)。キックをもっと伸ばしていきたい」と振り返り、ディフェンスでも「もっと接点でボールに絡んでいきたい」と課題を口にした。
「どこでもプレーできる準備はしておかないと」
試合の終盤にはNo.8でプレー。サンウルブズの選手起用の幅を広げる存在となっている 【斉藤健仁】
それでもブラウンHCは、ウォーレンボスアヤコに関して「12番でプレーできると証明した。すごく良い選手で、今後、BKとしてもプレーできる。あと2〜3カ月したら日本代表でプレーするかもしれない」と満足した表情で語り、今後の活躍に太鼓判を押した。
本人は「この1週間は、12番にフォーカスしましたが、8番でも12番でもいつでもどこでもプレーできる準備はしておかないといけない。どんなチャンスがあるかわかりませんが、それを一試合ずつやっていきたい」と先を見据えた。
背中には「謙虚」「家族」のタトゥー
ウォーレンボスアヤコは「日本、サンウルブズのファンを代表して戦っている」と語っている 【築田純】
プロ選手になりたくて来日し、その夢を日本のトップリーグで叶えて、サンウルブズで大きく成長した。「サンウルブズのファンは世界一です。日本、サンウルブズのファンを代表して戦っていると思っているので、次節はもっといいプレーしてファンに応えるような試合がしたい」。頭の片隅に、ワールドカップや日本代表はあるだろうが、今は、ウォーレンボスアヤコはサンウルブズに勝利をもたらすことに全力を傾けている。