マイラーズCは1強か、上位混戦か!? ダノンプレミアム確勝とは言い切れない
マイラーズCの前走人気別成績(過去5年)
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、前走5番人気以下だった馬は2・3着1回ずつで、苦戦傾向にある。
前走からの間隔別成績(過去5年)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、中3週以内もしくは半年以上の休み明けの馬からは勝ち馬が出ておらず、不振傾向だ。
マイラーズCの種牡馬別成績(過去5年)
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
キングカメハメハ産駒は16年クルーガーが勝利し、連対率・複勝率ともにディープインパクト産駒を上回るものの、今年は出走予定馬がいない。
他はサンデーサイレンス後継種牡馬が上位を占める中にあって、ノーザンダンサー系のFrankel産駒から昨年2着モズアスコット、スニッツェル産駒から一昨年3着ヤングマンパワーと好走馬が出ている。
結論
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
1番人気に推されるのは日本ダービー以来となった休み明けの金鯱賞を勝利したダノンプレミアムだろう。ここからマイル路線に切り替えていくのだろうが、当コラムでは「間違いなく勝つ」とは言い切れないと見ている。同馬はこれまで6戦5勝の成績だが、常に前走から2か月以上間隔を空けてレースを使われている。休み明けでもきっちり仕上がるタイプだ。今回は初めての中5週に加えて、一昨年の朝日杯フューチュリティS以来となるマイル戦。表1の1番人気未勝利というデータもある。3着圏内は堅いが、勝ちを取りこぼすシーンも十分にありそうだ。
これまでのデータから推奨したいのがモズアスコット。昨年のマイラーズCでは前半1000m通過57秒2というハイペースの中、2番手追走から粘って2着に入っている。本レースで勝率の高い5歳馬。前走香港マイルから中18週というローテーションは、表5で好成績だった中9週〜半年の範囲にも入っている。近2走の着順と58キロの斤量で多少人気は落ちるだろうが、積極的にアタマから狙っていきたい。
他では目下3連勝中のインディチャンプまで。今回はダノンプレミアムの2着付けを本線に狙ってみたい。
文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。