スプリングSは今年も前走500万組に注目 データのイチ押しはロジャーバローズ
前走G1からの好走馬
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走500万条件からの好走馬
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走オープン特別〜G2からの好走馬
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
特に同距離・芝1800mの共同通信杯、きさらぎ賞に出走していた馬が多く、過半数の7頭を占めている。この「共同通信杯・きさらぎ賞組」は計【2.4.1.18】複勝率28.0%だが、前走1〜3番人気で4着以内に入った馬にかぎると【2.3.1.2】複勝率75.0%と、かなり信頼性は高くなる。なお、表4でも触れたように京成杯組は10頭すべて圏外に敗退している。
結論
今年、表6の条件をクリアするのはエメラルファイト、ヒシイグアス、そしてロジャーバローズの3頭だ。このうち、エメラルファイトは前走時の段階で448キロという点が表2からマイナス。ヒシイグアスは前走「逃げ」の馬が【0.3.0.11】(中山開催時、Target frontier JVによる分類)と勝てていないことが、1着候補とするには気に掛かる。残る1頭・ロジャーバローズは前走時500キロの大型馬で、前走「先行」も【5.3.5.37】と不安なし。この3頭では筆頭格になる。また、エメラルファイトやヒシイグアスも、ロジャーバローズとの比較でこそ分が悪いものの、有力候補には変わりない。
9番人気だった朝日杯FSで2着に好走したクリノガウディーは、表5から今回2番人気以内に推されるかどうかかカギ。これをクリアしてくるようなら、上記3頭と互角以上の評価が可能だ。その他の組では、表7の条件をすべてクリアする馬が今年は不在。減点材料1つ(本競走での人気を除く)の馬では、シークレットラン(前走京成杯)、タガノディアマンテ(前走6番人気)、ディキシーナイト(前走1400m)あたりの名前が挙げられる。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。