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カレン・ロバートは「クラブ経営者」に
房総半島からJ入りを目指すローヴァーズ

サッカー以外にもバスケをはじめとした複数競技を

「バスケットボールや複数のスポーツを始められたら」と話すカレン
「バスケットボールや複数のスポーツを始められたら」と話すカレン【中田徹】

――ローヴァーズは地域密着型総合スポーツクラブを目指しているそうですね。サッカー以外のスポーツは?


 バスケットボールや複数のスポーツを始められたらなと思ってます。体育館にエアコンを設置するのには高額な費用がかかるのですが、日本の夏は今、とても暑いのでエアコンを入れることで差別化を図ります。Bリーグには夢があります。B1リーグに所属する千葉ジェッツは今、観客動員がすごいんです。サッカー以外のスポーツでは、まずバスケットボール・スクールから始めたいと思っています。


 バスケットボールからの流れになりますが、チアダンスにもつながりますよね。それでサッカーも応援してくれたらありがたいです。ベガルタ仙台、アルビレックス新潟はチアの応援がありますよね。ヨーロッパでそういう応援はありませんが、サッカーはエンターテインメントじゃないと駄目ですから。


 他にもやりたいスポーツがあります。まだ日本では知られていませんが、ウォーキングサッカーは流行らせたいです。


――オランダなどで年配の方がやる“歩くサッカー”ですよね。


 そう。健康維持のためのサッカー。房総半島はまだ真っ白で、何にも染まっていない。だから、いろいろ試せるし、やっていける。地域密着型総合スポーツクラブとして、他のアマチュアスポーツも、いろいろ取り入れていきたいです。


――そう言えば以前、日本では「ボケ防止のために健康麻雀が流行っているんです」と言っていましたね。もちろん、お金を賭けない麻雀です。頭の運動になりますし、総合スポーツの一環としていかがでしょうか?


 健康麻雀だけでなく、ボードゲーム、トランプのような、昔、みんながやっていたこと。人生ゲーム、モノポリーとか盛り上がるじゃないですか。家で遊ぼうというのは、もうしない時代だと思うから、「あそこに集合ね」と言えるようなクラブハウスを作りたい。イギリスで見ていて、そう思いました。


――イギリスの事情は?


 バーで、みんなでトランプをしながら、お酒を飲んでいます。何か僕の知らないスポーツもやっていました。とても楽しそうでした。


――VVVフェンロでも移動のパスの中でトランプをしていたのでは?


 はい、ポーカーなどをやっていました。トランプなどをしながら、クラブハウスからローヴァーズの試合を見て、応援してくれたらうれしいですね。

「師匠」と慕うFC琉球の倉林社長との関係

FC琉球の社長である倉林啓士郎をカレンは「師匠」と慕っている
FC琉球の社長である倉林啓士郎をカレンは「師匠」と慕っている【写真:アフロスポーツ】

――3年でここまで来たんですから、トントン拍子ですね。


 僕の師匠は、現在、FC琉球の社長を務める倉林啓士郎社長です。知人の紹介で、倉林さんと初めて会って、「僕はサッカークラブをつくりたいんです」と言ったら、いろいろ相談に乗ってくれました。


 倉林さん自身、スポーツ施設の建設・運営、フットサル系ウェアやサッカーボールの製作、さらにはスポーツ用人工芝の販売などを手がけるイミオという会社を経営していて、イオンモール木更津の屋外の案件を紹介してくれました。他に競合したのが4社あったんですが、倉林さんがイオンモールに対してプレゼンしてくれて、うちに決まったんです。


 倉林さんが就任する前の琉球は一度、つぶれかかったクラブ。それをJ2昇格まで持っていったんですからすごい。ライセンスのことなど倉林さんから教えていただきたいことはたくさんあります。


――千葉ジェッツの島田慎二社長からも、いろいろ学ぶところがあるようですね。


 はい。島田社長の講演会にも行きました。千葉ジェッツは小さなイベントにも選手を派遣して、顔を出すようにしている。それが年間に本当たくさん行われていました。千葉ジェッツはその大切さを選手に理解させているし、選手も理解した上でイベントに参加しているから嫌々やっていない。だから、一緒にやる人もうれしいんだと思います。ぜひ、僕も取り入れて、選手たちにも「一緒にやっていこう」と求めていきたいです。


――サッカー以外での献身的な働きですね。


 そうです。地元のイベントには選手も積極的に参加してほしい。最初からそう言っていれば、そういう選手しか入ってこない。J2、特にJ3はそういった部分でも頑張らないといけません。サポーターとの距離は近い方が良いと思っています。


※インタビュー第2回は、ローヴァーズ・ユース立ち上げと拓大紅陵との提携関係について、3月5日に掲載予定

中田徹
中田徹

1966年生まれ。転勤族だったため、住む先々の土地でサッカーを楽しむことが基本姿勢。86年ワールドカップ(W杯)メキシコ大会を23試合観戦したことでサッカー観を養い、市井(しせい)の立場から“日常の中のサッカー”を語り続けている。W杯やユーロ(欧州選手権)をはじめオランダリーグ、ベルギーリーグ、ドイツ・ブンデスリーガなどを現地取材、リポートしている

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