単勝万馬券が出やすい条件とは? 今週からスタート東京千六ダートが狙い目

JRA-VANデータラボ

単勝万馬券のコース別本数(2014年1月〜2019年1月13日)

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は単勝万馬券のコース別本数。上位5位まではダートが占めており、その中でも東京ダート1600m戦から最多の10本が出ている。出現率でも1.83%と高い

 2〜4位は東京以外の主要3場のダート1800m戦。短距離より中距離の1600m〜1800mの方が単勝100倍を超える超人気薄の激走が多いことがわかる。

 芝では小倉1200m戦が最多の5本で、そのうち2〜3歳戦が4本。ペースが速くなりやすいコースで、前崩れとなることが多いのも大きな要因だろう。

単勝万馬券の騎手別本数(2014年1月〜2019年1月13日)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は単勝万馬券の騎手別本数。丸山元気騎手が最多の6本を生み出しており、そのうち昨年が3本と多い。昨秋の東京ダート1600m戦の西湖特別でも14番人気メイショウカマクラに騎乗して、2番手から抜け出して勝利。1万1680円の単勝万馬券となっている。丸山騎手の場合は6本中5本が条件戦での勝利で、注意しておきたい。

 他では木幡初也騎手が5回で続き、松若・井上・岩崎・松山騎手などが4回となっているが、丸山騎手を含めて表の8名のうち6名が20代の騎手だった。減量特権の恩恵もあり、腕のある若い騎手には注目しておきたい。

単勝万馬券となった東京ダート1600m戦勝ち馬の前走コース別本数(2014年1月〜2019年1月13日)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表5は単勝万馬券出現数が最も多かった東京ダート1600m戦で、該当馬の前走コース別本数。3本と最も多かったのが前走も東京ダート1600m戦だったケース(前走で競走除外となっていた例を含む。ちなみに除外前のレースは中山ダート1800mだった)。それ以外も同距離か距離短縮の馬で、前走から距離延長の馬はいなかった。14年フェブラリーSにおいて16番人気(単勝2万7210円)で勝利したコパノリッキーは前走中山ダート1800mのフェアウェルS9着からの臨戦だった。

 これは東京ダート1600m戦全般にもいえる傾向で、前走からの距離増減別成績(2014年〜2018年)は、同距離組(複勝率27.0%)、距離短縮組(複勝率19.7%)、距離延長組(複勝率11.7%)の順となっている。今週から始まる東京開催を予想するにあたって、ぜひ覚えておきたい。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

2/2ページ

著者プロフィール

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント