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連覇狙う西武は楽天をライバル視!?
パ各球団の識者が語る2019年予想
昨季は西武が10年ぶりに優勝を果たしたパ・リーグ。今季に向けた、各球団に詳しい識者の見立ては?
昨季は西武が10年ぶりに優勝を果たしたパ・リーグ。今季に向けた、各球団に詳しい識者の見立ては?【写真は共同】

 2019年のプロ野球は3月29日に開幕する。昨冬のストーブリーグは例年以上に動きが活発で、各球団ごとに大きな戦力の変化があった。スポーツナビでは新春企画として、12球団の識者にそれぞれの予想順位とライバルになりえるチームを独自の視点で予想してもらい、今季のプロ野球の行方を占う。第1回はパ・リーグ編(セ・リーグ編は9日掲載予定)。

西武:内海の加入はかなりの“補強”

■予想順位:優勝

■ライバル:楽天


 西武を取材している身としては、もちろんリーグ連覇、そして日本一を勝ち取ってほしい。その西武が意識すべきライバルは、昨季最下位とはいえ楽天だと考える。


 昨年の対戦成績は西武の19勝6敗と圧倒。対戦25試合中、実に8試合でエース・菊池雄星(マリナーズ)が登板し、チーム成績は6勝2敗の好成績。ここ数年にわたり楽天戦を得意としていた菊池不在の影響は大きい。さらに、昨季の打点王・浅村栄斗がその楽天へFA移籍。浅村は昨季、同カードで打率3割6分8厘、8本塁打、26打点と無類の強さを発揮。3番を打った浅村の移籍により、昨季このカードで13本塁打を放った4番・山川穂高への攻め方も変わってくるだろう。ゆえに、昨季と同様に楽天をしっかり叩くことができれば、連覇への道が開くと見る。


 もう一つ、連覇を後押しする要因が、内海哲也の加入だ。野手陣では昨季、松井稼頭央(現2軍監督)が復帰。精神的支柱としてチーム優勝に貢献したが、投手陣ではここ数年、そういったベテラン投手が不在だった。投手陣の建て直しは大きな課題だが、巨人という常勝を義務付けられるチームのエースとして結果を残してきたベテランの存在が、若い投手陣にとってかなりの“補強”となる。


「主力が抜けて勝てなくなったじゃ面白くない。『それでもできる』と戦ってくれれば」と、辻発彦監督は個々の意識改革を求めている。まだ見ぬ新たな獅子が、どんな姿で今季を駆け抜けるのか。今からキャンプ、オープン戦が楽しみで仕方がない。(文:岩国誠)

ソフトバンク:目立った補強はないが…?

FA戦線は全敗するなど目立った補強はなかったソフトバンク。しかし、松田らベテランが本来の力を発揮すれば、3年連続日本一も現実味を帯びてきそうだ
FA戦線は全敗するなど目立った補強はなかったソフトバンク。しかし、松田らベテランが本来の力を発揮すれば、3年連続日本一も現実味を帯びてきそうだ【写真は共同】

■予想順位:優勝

■ライバル:日本ハム


 昨年はシーズン2位ながら2年連続日本一を達成。開幕早々にチームの屋台骨であるサファテと岩嵜翔が離脱してチームは混乱したが、本当の地力が試される球宴以降は43勝23敗1分で戦い抜き、ポストシーズンを勝ち抜くなど確かなチーム力は証明した。


 投手陣は森唯斗の成長、加治屋蓮の台頭、育成上がりの大竹耕太郎もいい働きぶりを見せた。野手には主力クラスに不振が目立ったが、軸である柳田悠岐が4番で好成績を残してまた1ランク上の選手となった。捕手の甲斐拓也の飛躍も大きい。


 オフはFA戦線で全敗したこともあり目立った補強がない。だが、球団やファンに悲壮感はない。サファテらの復帰、内川聖一や松田宣浩らベテランがある程度本来の力を発揮できれば、やはり戦力は他球団をはるかに上回る。ただ寂しいのは若手のアピール不足。20代前半でイキがいいのは上林誠知くらい。特に近年のドラ1投手は不振が続く。田中正義や高橋純平らの奮起が見られるのか。また、ルーキーは甲斐野央(東洋大)をはじめ即戦力右腕が多い。「かつてのドラ1」たちの出番を奪っていくだけの力は十分に持っていそうだ。(文:田尻耕太郎)

日本ハム:ディフェンスで西武に対抗

ディフェンスのタレントを多く獲得した日本ハム。サイド右腕・秋吉(写真右)の加入が西武対策の答えなのか!?
ディフェンスのタレントを多く獲得した日本ハム。サイド右腕・秋吉(写真右)の加入が西武対策の答えなのか!?【写真は共同】

■予想順位:優勝

■ライバル:西武


 お正月の時期に「優勝」を夢見ない野球ファンがどこにいるだろうか。今ならどんなムシのいいことを願ってもいい。ファイターズは北海道移転以来、「10年に一度日本一&3年に一度リーグ優勝」というペースをほぼキープしており、今年はパの王者たることが宿命づけられた年に当たる。


 オフの補強は意欲的だった。吉田輝星(金足農高)らドラフト組に加え、金子弌大(オリックス)、秋吉亮、谷内亮太(ともに東京ヤクルト)、ハンコック(カブス)、バーベイト(タイガース)、王柏融(台湾・ラミゴ)が移籍加入。巨人のような派手なFA補強こそないものの実質、このオフの隠れた主役だった。


 ライバルは西武だ。去年、日本シリーズ出場を逃した悔しさがチームを強くするだろう。秋吉の獲得は「西武の右打者をいかに封じるか」という命題の答えに思える。ファイターズの補強は面白いことに王柏融以外はディフェンスのタレントだ。「打の西武」に勝利するには、こちらも特徴をはっきりさせねばならない。(文:えのきどいちろう)

構成:スポーツナビ

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