暮れの短距離決戦! 阪神カップ分析 過去10年データから好走タイプを探る

JRA-VANデータラボ

阪神カップの前走着順別成績(過去10年)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は前走着順別成績。前走1着馬は15年ロサギガンティア(前走オーロC1着)ら2勝をあげているが、連対率・複勝率14.3%と高くない。前走2着馬の連対率・複勝率こそ高いものの、前走3着以内馬の好走はそれほど多くないのが特徴だ。

 対して、前走4着以下と馬券圏外だった馬が大半の8勝をあげている。特に前走10着以下だった馬は13年リアルインパクト(前走マイルCS10着)ら2勝をあげ、3着以内数13回と半数近くを占めている。この13頭のうち8頭が7番人気以下で、前走10着以下・今回7番人気以下というタイプは複勝回収率も100%を超えている。

 前走4着以下、特に前走10着以下と大敗している人気薄の巻き返しを狙うのも馬券作戦としては面白いといえそうだ。

阪神カップの種牡馬別成績(過去10年)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表5は種牡馬別成績。最上位のシンボリクリスエス産駒の成績はすべてサンカルロによるもの。フジキセキ産駒がFuji Kiseki表記(マル外キンシャサノキセキの父)を合わせると最多の4勝をあげている。これらサンデーサイレンス後継種牡馬の産駒とその他のヘイルトゥリーズン系種牡馬の産駒の好走が非常に目立っている

 特に黄色で強調したディープインパクト産駒は13年・14年にリアルインパクトが連覇を達成し、一昨年フィエロ、昨年サングレーザーがともに3着に入っている。3着以内に好走した5頭はすべて牡馬で、牝馬は4頭すべて4着以下に敗れていた。

阪神カップの馬体重別成績(過去10年)

表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表6は阪神カップ出走時の馬体重別成績。黄色で強調したように500kg以上の大型馬が一昨年のシュウジら大半の9勝と勝ち切る傾向が強い。特に500〜519kgの馬が7勝と集中している。

 対して、500kg未満の馬は昨年のイスラボニータの1勝のみで、2・3着に敗れるケースが多い。勝ち馬を見極める際には馬体重の重い大型馬を狙うのが過去の傾向に則しているといえるだろう。

文:ケンタロウ(けんたろう)
1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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