東京都23区から茨城県まで往復! 『柴又100K』にチャレンジ

三河賢文

【写真提供:三河賢文】

実際に走った目線から感想をお届け

 ハーフマラソン、そしてフルマラソンと走破した先に、「もっと長い距離を走ってみたい」と100kmマラソンへの挑戦を志す方は多いはず。しかし100kmという未知の距離、どのレースを走るのかはとても重要なポイントとなるでしょう。

 今回ご紹介するのは『柴又100K』のレースレポート。東京都23区内である、葛飾区を発着点とするウルトラマラソン大会です。都内近郊にお住まいの方であれば日帰り参加も可能。アクセスに優れた大会のため、遠征という面でも参加のハードルが低いのではないでしょうか。そして気になるのは、やはりコースや給水所の充実度など。そんな大会の中身を、実際に走った目線からお届けします。

強風を受けて思うように進まない前半戦

【写真提供:三河賢文】

【写真提供:三河賢文】

 レースは朝6:30、江戸川河川敷にある柴又公園からスタートします。思ったより気温が上がらず、半袖でちょうどいい程度。中には長袖やアームカバーを着けた選手も見られました。何時間にも及ぶ長丁場ですから、この気候はランナーとしてとても有り難く感じます。

【写真提供:三河賢文】

 コース上には1km毎に距離表示があります。私はGPSウォッチを使っていますが、持っていない方でも安心して走れることでしょう。緑の芝生に、黄色いカラーコーンがとても目立ちます。遠くからも見えるので、疲れてきた後半では「おぉ、また1km走った」と少し気持ちを楽にさせてくれました。
 約30kmで現れるのがこちら。柴又100Kには『60kmの部』も設けられており、その折り返し地点です。私が出場したのは100kmの部ですから、もちろんそのまま進みます。

 この頃になると、少しずつ晴れ間が出てきました。晴れる……つまり暑くなるのかと予想しましたが、その予想は外れ。その代わり、思わぬ強敵が私たちランナーの行く手を阻むことになります。それが『強風』。写真では伝わりにくいのですが、前や横から絶え間なく風が吹き荒れたのです。

 どの程度の風かと言うと、向かい風なら「これは、歩いてもペース変わらないのでは」と思えるほど。この風に対抗しようと力んでしまい、早い段階で疲労が蓄積してしまったランナーは多かったようです。

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著者プロフィール

中学生の頃から陸上競技を始め、大学では十種競技選手として活動。引退後、約7年のブランクを経て2011年6月よりランニングを開始。同年にハーフマラソン、フルマラソン、翌年には100kmのウルトラマラソンやトライアスロン(オリンピック・ディスタンス)も完走。沖縄本島1周マラソンなどを始め、今では“超長距離”レースにも数多く出場している。また“トウモロコシ”や“アザラシ帽子“をトレードマークに、仮装マラソンも楽しむ。ランニングブログも不定期更新中。趣味と過去の経験を活かし、現在は東京都葛飾区内にある中学校の陸上部にて、外部コーチとして指導も行っている

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