チャンピオンズCはペースの読みが大事!? 今年はスロー想定、前残りと見る
過去4年のチャンピオンズC好走馬の前走成績
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
JBC以外ではみやこS組が有力。ただ、今年はみやこSがお休みで、その代わりとして京都でJBCが行われた。今年は例年以上にJBC組が有力と言える。あとは盛岡の南部杯や武蔵野S、エルムSからも好走馬が出ている。
結論
表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
昨年、不向きの展開で勝ち切ったゴールドドリームが回避となったのは残念だ。同馬を前走南部杯で下したルヴァンスレーヴにとっては好材料で、人気も集中する可能性が出てきた。果たして勝算はどれぐらいあるのか。そのカギは「ペース・展開にある」というのが、今回のコラムでの主張だ。
出走予定馬の前走レースの位置取りを見ると、サンライズソアがJBCクラシックに続きハナへ行く可能性が高いと考えられる。アスカノロマンやインカンテーションも前へ行こうと思えば行ける馬だが、競ってまでハナへ行くかは微妙だ。外国馬のパヴェルは早めに動いてきそうな雰囲気もあるが、逃げ馬ではない。実際のペースは蓋を開けてみないとわからないが、あまり速いペースにはなりそうにはない。前走JBCクラシックのRPCIは38.7と淀みない流れだったが、テイエムジンソクのように突っついてくる馬がいないと、今回は緩いペースになる可能性がある。
もしそのような流れになると、差し・追い込み馬にとっては苦しい展開になるだろう。有力どころではオメガパフュームやノンコノユメ、サンライズノヴァ。ウェスタールンドあたりも後ろから脚を使うイメージだ。ルヴァンスレーヴは果たしてどのあたりからレースをするのか。できれば前走のように先団を見ながら競馬をしたいところだ。
ケイティブレイブは前走JBCクラシックでは中団からの競馬になったが、どんな位置からでも競馬はできる。本来は好位から抜け出すタイプであり、ペースが厳しくなければ前々でレースをするだろう。今回は展開に恵まれるかもしれない。逃げる展開になれば、サンライズソアの残り目もかなり有力と予想する。果たして結果はどうなるか。
文:小田原智大(おだわら ともひろ)
1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。