過去5年で100万馬券が2回! 今年も波乱となるか!? 京阪杯データ分析

JRA-VANデータラボ

ジャパンカップ後のもうひと勝負!

 今週は東京と京都の2場開催で、日曜の東京最終レースは15時40分発走予定の11Rジャパンカップ、京都の最終レースは16時15分発走予定の京阪杯となっている。芝1200m重賞の京阪杯は昨年3連単で100万円以上の高配当が飛び出すなど波乱傾向が強い一戦だ。今回は過去の京阪杯のデータから馬券で狙えるタイプを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

京阪杯近5年の上位3着以内馬一覧

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まず表1は2013年以降の京阪杯の3着以内馬一覧。重馬場だった一昨年、良馬場ながら前開催の雨の影響が大きかった昨年は勝ち時計が掛かっている。また、前半600m通過を見るとすべて34秒以上掛かっており、平均〜スローの流れにおさまっている。それゆえ逃げ馬が馬券に絡むことが多く、一昨年・昨年優勝のネロをはじめ5年中4年で3着以内に入っている。近3年は3着に4角10番手以降の差し馬も入っているが、活躍が目立つのは前に行った逃げ・先行馬だ。

 また、近5年の人気順を見ると15年・一昨年は堅めの決着だったが、13年・14年・昨年は馬連で万馬券。14年と昨年は3連単で100万円を軽く超えるような大波乱となっている。上位人気馬が総崩れとなることもあり、非常に波乱傾向が強い一戦といえる。

京阪杯過去10年の脚質別成績

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表2は京阪杯過去10年の脚質別成績。過去10年で見ても逃げ馬4勝、先行馬5勝でのべ9勝と前に行った馬が勝ち切るケースが目立っている。逃げ・先行ともに単勝回収率・複勝回収率は100%を超えている。

 対して、差し馬は勝ち星がなく、2着・3着が非常に多い。差し・追い込みタイプを合わせると2・3着が各8回と勝ち切れないが、馬券圏内には突っ込んでくるというケースが多い。つまり、レース傾向から1着には逃げ・先行タイプ(特に逃げ馬は要チェック)で、2・3着には差し・追い込み馬を絡めた馬券が有効といえそうだ。

京阪杯過去10年の枠番別成績

表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表3は枠番別成績。黄色で強調したように内目の1〜4枠で大半の9勝をあげており、複勝率も軒並み20%以上と内枠有利の傾向が出ている。平均〜スローになりやすい京阪杯ではコースロスの少ない内枠の方が好走しやすいのだろう。

 対して、5枠から外では7枠の09年プレミアムボックスの1勝のみで、連対率・複勝率ともに低い。人気にかかわらず、内目の1〜4枠の馬を積極的に狙っていきたい

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