JBC3競走の京都コースデータを知ろう 1200・1800・1900の騎手・枠順の傾向

JRA-VANデータラボ

JBCが中央の競馬場が使われるのは初めて

 今週日曜日は京都競馬場でJBCスプリント、クラシック、レディスクラシックが行われる。例年は地方の競馬場での持ち回り開催になっており、中央の競馬場が使われるのは初めてのことだ。今回はJBC3競走が行われるコースについて、データを分析。騎手と枠順に注目して、特徴・傾向を調べてみることにした。データの集計期間は2013年1月1日から2018年10月21日開催終了時点まで。対象レースは全クラスとしており、JBC以外のレースでも使える資料となっている。データの集計・分析はJRA-VAN DataLab.とTARGET frontier JVを利用した。

京都ダート1200mの騎手別成績(2013年1月1日〜2018月10月21日)

表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 まずはJBCスプリントが行われる京都ダート1200mの騎手別成績を見ていくことにする(表1参照)。勝利数が多い順にベスト30のランキングとなっている。1位は33勝をマークしている岩田康誠騎手だが、2位の武豊騎手、3位の福永祐一騎手、4位の川田将雅騎手まで勝率は16〜19%あたりで近い成績となっている。それ以上の高勝率を叩き出しているのが、M・デムーロ騎手。勝率は25.0%だ。比較的上位人気馬に乗ることが多く、単勝回収率は80%に留まるが、勝ち切るケースが多い。連対率も37.5%、複勝率は50%で、とにかく好走率が全体的に高い。実績・実力馬に乗った時の信頼度はかなり高い騎手と言えるだろう。

 また、戸崎圭太騎手も勝率は22.2%とかなり優秀。関東所属の騎手としては唯一、このトップ30にランクインしている。元地方の騎手だけあり、ダートの短距離での手綱さばきには秀でるものがある印象だ。

京都ダート1200mの枠順別成績(2013年1月1日〜2018月10月21日)

表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 続いて京都ダート1200mの枠順別成績を見ていくことにする(表2参照)。勝率が最も高いのは5枠で9.0%、2位が7.9%で8枠となっている。8枠は連対率が16.8%、複勝率が23.0%でそれぞれトップの成績。よって、総合的には8枠の成績が優秀となっている。ダートの1200mで8枠が有利と言えば、中山ダート1200mがすぐに思い浮かぶ。しかし、京都ダート1200mは中山ダート1200mのような芝スタートではなく、ダートスタート。にもかかわらず、大外の方がいいという傾向が出た。

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