【関東大学サッカーリーグ戦】試合終了間際に2点返すも勝ち越しならず7位後退

日本大学SPORTS
チーム・協会
 5月4日(土)関東大学サッカーリーグ戦1部第4節の国士舘大学戦が味の素フィールド西が丘で行われた。日本大学サッカー部は、一時3点差をつけられたものの、後半終了間際に2点を返上し追い上げをみせたが、3−4で敗戦となった。勝ち点は前節と変わらず4としたが、他会場の結果を受けて7位まで後退した。
(5月4日時点)

【日本大学サッカー部】

 第4節、味の素フィールド西が丘では5位日本大学と7位国士舘大学の一戦が行われた。
 前節では昇格組として今季1部で挑んでいる駒澤大学に0−1で敗戦し、今季初の黒星となった日本大学サッカー部。一方で、国士舘大学は昨年度の王者筑波大学に0−0でドローに持ち込んでいた。両チームともに今節は仕切り直しの一戦となる。

 日本大学は前節からDF國枝蒼空(スポーツ科学部1年/横浜FC・Y)、MF永田亮輔(経済学部4年/横浜FC・Y)、FW青木晴暉(文理学部4年/四日市中央工業)のスターティングメンバー3人を変更。

 日本大学ボールでキックオフすると、最初にチャンスを作ったのは国士舘大学。前半1分、開始早々1本目のCKを獲得する。左CKからDF加藤選手がゴール前に流し、MF河原選手がFW青木晴暉に背負われながらシュートを試みるも、FW五木田季晋(スポーツ科学部2年/川崎U-18)がクリア。しかし、再び国士舘大学のMF篠崎選手がゴール前にクロスを投入、DF國枝がヘッディングで逸らしたところ倒されファウルとなりこの場面を凌いだ。

 今度は日本大学が前半3分、相手のパスミスからチャンスを作る。今季初のスターティングメンバーとなったMF永田のワンタッチパスからFW五木田がペナルティエリア内までドリブルで前進し、グラウンドパスでMF大久保帆人(法学部2年/前橋育英)にボールを供給。FW熊倉弘達(法学部4年/前橋育英)に一度ラインを下げて、シュートを試みるも、DF加藤選手にブロックされ、攻撃はリセット。続けて、前半6分に右スローインからFW五木田が足下で収めてMF大久保に供給し、シュートを放つもGK石坂選手の正面に入りセーブされる。これが日本大学1本目のシュートとなった。

 日本大学は攻撃の手を緩めることなく、前半10分にDF齊藤航汰(法学部2年/前橋育英)が前線にロングボールを送る。前線に上がっていたDF齋藤慈英(文理学部4年/仙台Y)に繋がり、ペナルティエリア手前までドリブルで前進し、左サイドのMF猪野毛日南太(文理学部4年/町田Y)へサイドチェンジ。クロスボールを入れるも、FW青木と息が合わず、そのままCKに。右CKからMF熊倉弘貴(法学部4年/前橋育英)がゴール前にボールを入れるも、これはGK石坂選手にパンチングされてしまう。

 立ち上がりから攻撃のチャンスを作り、攻められる展開となっていた国士舘大学にチャンスが訪れる。前半13分、ビルドアップからDF國枝がMF猪野毛にパスの供給を試みたところ、DF林選手にインターセプトされ、MF須藤選手がドリブルで前進し、そのまま持ち込んでFW東川選手にスルーパス、これを冷静に決められ、カウンターから失点を許す展開となった(0−1)。
 先制から攻撃のペースを掴んだ国士舘大学。前半16分、MF永田のファウルにより、セットプレーのチャンスを与えてしまう。MF篠崎選手のフリーキックにDF岡選手がヘディングで反応するが、ゴールの上に外れる。

 追いつきたい日本大学は前半18分、DF國枝が前線にロングボールを送る。MF大久保がグラウンドパスでMF熊倉(貴)に供給し、ドリブルで前進。ペナルティエリア中央にいたMF永田がシュートを放つも、GK石坂選手にセーブされてしまうが、ゴール前に詰めていたFW青木がこぼれ球に素早く反応し、押し込み同点(1−1)。

 一時はリードを許した日本大学だが、ここから追加点を狙いに相手陣内へ果敢に攻め込む。前半22分、ハーフウェーラインからMF大久保がドリブルで前進し、そのまま持ち込んでMF熊倉(達)に供給。パスでMF熊倉(貴)から左サイドのMF猪野毛へ展開し、クロスを入れる。これに反応したFW五木田がヘディンングシュートを放つも、ゴールの上に外れてしまう。続けて、前半24分、MF大久保がドリブルで前進し、MF猪野毛にスルーパスを供給し、クロスを入れるも、ゴール前にいたMF永田とFW五木田に息が合わず、なかなか追加点を奪えない。攻め続ける日本大学だったが、国士舘大学の堅守に阻まれ、得点のチャンスをつかめない。

 徐々に前線を押し上げる国士舘大学は、前半29分、ハーフウェーラインからFW村上選手が右サイドへ展開。MF須藤選手に繋がり、ペナルティエリア手前にいたFW東川選手に縦パスを供給。DF林選手に一度ラインを下げて、クロスボールを入れる。FW東川選手がヘディングシュートを放つが、GK岡本亜鶴(経済学部2年/日大藤沢)が大きくパンチングし、ピンチをしのいだ。
 今度は前半36分、DF加藤選手が前線にロングボールを送る。DF林選手がワンタッチで反応し、FW東川選手へ繋がる。DF國枝が対応するも、ペナルティエリア内までドリブルで前進し、ミドルシュートを放つ。これは、ゴール右に外れる。

 間もなく前半45分が経過し、同点のまま前半終了かと思いきや、国士舘大学は果敢にチャレンジを続け、ハーフウェーラインからDF岡選手が左サイドへ展開。MF篠崎選手がDF岡選手に供給し、ワンタッチでFW村上選手に繋がる。GK岡本を交わし、横パスでFW東川選手に供給すると、冷静にゴールに流し込んだ(1−2)。

 再び1点を追う展開となった日本大学は前半47分、右サイドからMF永田が縦パスでDF齋藤に供給し、スルーパスでMF熊倉(達)に繋げる。横パスで再びDF齋藤に供給し、FW青木にパスするも、これはスルーし、素早く反応したMF猪野毛がシュートを放ち、ゴールネットを揺らす。しかし、これはオフサイドの判定となり、ゴールは認められない。

 前半のうちに追いつきたい日本大学だったが、ここで前半終了(1−2)。

終了間際、怒涛の追い上げをみせるも…

 後半、流れを変えたい日本大学は最初の交代カードとして、DF石川晴大(経済学部2年/清水Y)を投入。前節の駒澤大学戦で後半34分から途中出場してデビューを飾った。

 立ち上がりから日本大学がボールを保持して押し込む形となる。後半13分、左サイドからDF國枝が前線にロングボールを送る。FW五木田が足元で収め、MF猪野毛に一度ラインを下げて、DF國枝に供給。再びMF猪野毛から縦パスでMF熊倉(貴)に供給し、ペナルティエリア内のMF永田がスルーパスでMF大久保に繋げ、クロスを入れる。これに、FW五木田が反応するも、当たりどころが悪く、得点には至らない。続けて、後半14分、左サイドからMF猪野毛がカウンターから攻撃を仕掛け、クロスを入れる。FW五木田がシュートを放つも、無情にもゴールの上に流れた。

 後半21分、相手DFのファウルによりFW五木田が倒され、FKを獲得。キッカーのMF猪野毛はグラウンドパスでDF石川に供給し、再びMF猪野毛から左足でクロスを入れるも、GK石坂選手にセーブされる。

 後半に入り、日本大学は主導権を握り、押し込む時間が続く中、後半30分にMF石橋鞘(経済学部1年/明秀日立)を投入。開幕戦以来の出場となった。

 さらにリードを広げたい国士舘大学は後半32分、セットプレーからチャンスを獲得する。ペナルティエリア手前でFKを獲得。キッカーのMF篠崎選手がファーサイドにボールを流し込むと、これにMF石橋の手にボールが当たり、ハンドの判定でPKを与えてしまう。キッカーのFW東川選手が冷静にゴール右上に決め、2点を追う展開となった(1−3)。

 立て直しを図りたい日本大学は主将MF熊倉(貴)を中心に積極的に声がけを行う。しかし、後半39分に国士舘大学が再びチャンスを得る、右スローインからMF須藤選手が足下で収めて、DF林選手に供給すると、ドリブルを仕掛け、低い軌道のクロスを入れる。GK岡本が対応するも、処理できず、MF川原選手がペナルティエリア中央からシュートを放ち、ゴール(1−4)。

 後半30分を過ぎてからの7分間で2失点を許す厳しい状況となったが、日本大学は3点を追い巻き返しを図る。
 後半41分、ハーフウェーラインからDF齋藤が浮き球のパスをMF熊倉(達)に供給。右サイドのMF永田にグラウンドパスし、ゴール前にクロスを入れる。これにMF石橋がヘディングシュートし、1点を返す(2−4)。MF石橋は途中出場直後PKを献上してしまったが、名誉挽回の初ゴールを決めた。 

 アディショナルタイムは5分の表示。最後まで諦めない日本大学は後半46分、ペナルティエリア内でMF永田が倒され、PKを獲得。キッカーのFW熊倉(達)がゴール左に決め、さらに1点を返す(3−4)。

 あと1点、最後までゴールを狙うが、国士舘大学の堅守に阻まれ、間もなくホイッスルが会場に鳴り響き試合終了(3−4)。
 連敗となり、勝ち点は変わらず4、他の試合結果を受け7位に後退となった。

 関東大学サッカーリーグ戦は1週間中断し、東京都サッカートーナメント決勝が5月11日(土)14時からアウェイの味の素フィールド西が丘にて横河武蔵野FC戦が行われる。これに勝利すると、天皇杯本戦に初出場が決定する大事な一戦である。
 関東大学サッカーリーグは次節5月18日(土)18時30分からアウェイの関東学院大学金沢八景キャンパスグラウンドにて第5節の関東学院大学戦が行われる。2023年度関東大学サッカーリーグ2部で準優勝し、昇格組として挑んでいるチームである。
 まずは、東京都サッカートーナメントに勝利し、天皇杯の切符を獲得するために、チーム一丸となって準備しますので、引き続きご支援とご声援のほどよろしくお願いいたします。

選手のコメント

1ゴール決めたFW青木晴暉(文理学部4年/四日市中央工業) 【日本大学サッカー部】

FW青木晴暉(文理学部4年/四日市中央工業)

ー どのような想いで試合を迎えたか
前節の敗戦からチームの雰囲気をプラスにできるように仲間、応援団、関係者の方々のために全力でプレーしようと思いました。

ー 結果を振り返って
個人としては1得点決めることができましたが、後半は追加点を決めることができず連続失点をしてしまいチームとしては悔しい結果となってしまいました。

ー 次節に向けて
次節の前に天皇杯があるので必ず勝利し優勝を決めて次のリーグ戦に向けて準備していきたいと思います。




文責:髙森望(生物資源科学部3年/横浜隼人)
画像:日本大学サッカー部 広報班
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

日本大学は「日本大学競技スポーツ宣言」を競技部活動の根幹に据え,競技部に関わる者が行動規範を遵守し,活動を通じた人間形成の場を提供してきました。 今後も引き続き,日本オリンピック委員会を始めとする各中央競技団体と連携を図り,学生アスリートとともに本学の競技スポーツの発展に向けて積極的なコミュニケーションおよび情報共有,指導体制の見直しおよび向上を目的とした研修会の実施,学生の生活・健康・就学面のサポート強化,地域やスポーツ界等の社会への貢献を行っていきます

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント