豪州伝統GIに参戦、日本馬2頭に穴気配 馬券発売コーフィールドCの中心は地元馬

JRA-VAN

坂井瑠星騎手とともに無欲の大駆け

ソールインパクトは抽選滑り込みの強運をレースでも生かしたい 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】

 また、滑り込みで出走にこぎつけたソールインパクトの強運も見逃せない。日本のG1レースなどでも、抽選突破や繰り上がりで出走を果たした馬の激走がしばしば見られる。ソールインパクトは左回りの2400mで4戦1勝、3着3回と入着率100%。その一方で、一瞬しかない脚の使い所が難しく、東京や新潟のような長い直線では決め手を欠いてきた。コーフィールド競馬場の直線は400m弱しかなく、互角以上に戦える条件がそろっている。大外枠は痛手となったが、現地で武者修行中の坂井瑠星騎手とともに無欲の大駆けを決めてほしい。

欧州勢ではベストソリューション、ザクリフスオブモハーが実力上位

英国のベストソリューションはGI連勝中、ここでも実力上位の1頭だ 【Photo by Getty Images】

 コーフィールドCにおける外国馬(オセアニア域外)は1998年のトーファンズメロディを手始めに、昨年までの20年間で4勝と5年に1頭のペースで誕生。直近の優勝馬は4年前のアドマイヤラクティだけに、そろそろ次の1頭が勝利を収めるタイミングか。とくに英国調教馬の成績が良く、日本勢以外ではG1連勝中のベストソリューション(英国)、アイルランド調教馬だが昨年の英ダービー2着馬ザクリフスオブモハーが実力上位。最内枠を引いたドゥレット(英国)も前々走でベストソリューションと接戦を演じており侮れない。

 中心勢力はやはり地の利がある豪州調教馬となろう。現地ブックメーカーの前売りではヤングスター、キングズウィルドリーム、エースハイ、ホームズマンが単勝10倍を切るあたりで人気を形成している。ただし、昨年は単勝51倍のブームタイム(ハンデ52kg)と同31倍のシングルゲイズ(ハンデ53kg)のワンツーで大波乱の決着となっており、ゴール前で全馬横一線を前提としているハンデ戦らしく一筋縄ではいかないだろう。

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