新井引退を惜しむカープナインの言葉 寂しさと責任感を自覚する後輩たち
大瀬良「ストレートに話してくれる」
6月1日のロッテ戦、好守を見せた新井(左端)を笑顔で出迎える大瀬良(中央) 【写真は共同】
今季の飛躍にも、新井の存在があった。「黒田さんを交えて話をした時、野手目線からの感想などを話してくれた。昨年のオフには、守っている立場からすれば、投球テンポを考えた方がいいなどと、具体的なアドバイスをもらって、それが今年の成績につながっていると思う」と秘話を明かした。「言いにくいことでも、ストレートに話をしてくれる。そういう人はなかなかいない」という大ベテランは、伸び悩んでいたエース候補にとって、貴重な存在だった。
話を聞いていた石原「ついに来たか」
かつてのエースと4番の復帰がチームを変えたという認識は、石原も同じだ。「黒田さんと新井さんが帰ってきた時、チームの雰囲気がガラッと変わった。また2人とプレーできたのは嬉しかった」とリーグ連覇の礎となった契機を話した。「2人の野球に取り組む姿勢が、練習でも試合でも、ワンプレーを見るたびに若い選手の刺激になった」とリーグ連覇につながった力だと石原は強調する。「これがカープのいいところだと思うので、自分たちも受け継いでいきたい」という黄金時代を再び築いた2人のイズムは、3連覇とさらにその先へ、後輩たちに継承されていくはずだ。
會澤「さびしいという言葉しかない」
(大久保泰伸/ベースボール・タイムズ)