高山善廣の復活支援興行にレスラー大集合 エール続々「このリングに戻ってこい」
現在も過酷なリハビリを続ける
高山善廣の復活支援興行に団体の垣根を超えて豪華レスラーたちが大集結 【写真:SHUHEI YOKOTA】
現在51歳の高山は、1992年にUWFインターナショナルでデビュー。その後もキングダム、全日本プロレス、プロレスリング・ノアに所属し、01年からはフリーとして活動。新日本プロレスのIWGPヘビー級&IWGPタッグ、全日本の三冠ヘビー級&世界タッグ、ノアのGHCヘビー級&GHCタッグと、メジャー3団体のシングル&タッグ王座をすべて制覇する史上初の快挙を達成した。また、総合格闘技イベント「PRIDE」にも参戦し、01年6月にはドン・フライとの殴り合いで一躍注目を集めた。
だが、昨年5月4日のDDT・大阪大会で前方回転エビ固めを狙った際、頭からキャンバスへ突っ込むアクシデントが発生。すぐに病院へ搬送されるも、首から下を自分の意思で動かすことができない状況で、現在も過酷なリハビリを続けている。
昨年9月4日に鈴木みのるが会見を開き、現在の高山の状況を明かした上で、高山を支援する「TAKAYAMANIA」の発足を発表。各団体、関係イベントなどでの募金活動や応援グッズ販売が開始された。支援イベントとなる今大会は、“帝王”にちなんでEMPIRE(帝国)と名づけられ、高山本人がプロデューサーとしてマッチメイクなどに参加。また、チケットもクラウドファンディングのみで販売し、“参加型”の企画を発表。目標金額(800万円)を大きく上回る933万5000円の支援を集めた。
試合の解説に登場した前田日明は、リング上で「プロレスラーの身体は神経で動くんじゃない、魂で動くんだよ」と、高山に熱いエールを送った 【写真:SHUHEI YOKOTA】
盟友みのるが高山に捧げる勝利
盟友・鈴木みのるは高山に捧げる勝利 【写真:SHUHEI YOKOTA】
高山とみのるは、新日本にレギュラー参戦していた03年ごろに「外敵タッグ」を結成し、04年2月にはIWGPタッグ王座も奪取。だが、同年8月の「G1クライマックス」での佐々木健介戦の直後に脳梗塞で倒れ、王座を剥奪された。高山は2年後の06年ノア7.16日本武道館大会で復帰を果たすと、09年には全日本に参戦。みのるがケア、東京愚連隊とともに結成したGURANTAIに合流した。10年開催のNOSAWAプロデュース興行では、タカン・ハンセン&ブルーザー・ミノディとして大暴れするなど、お茶目な一面も発揮。高山と公私共に深く結びついていたみのるだからこそ、真っ先に高山の支援を訴え、支えてきた。
最近は新日本マットで「鈴木軍」を率いるみのるは、頼れる子分であるはずのTAKAに対し、容赦なくイス攻撃。しかし、TAKAもみのるを羽交い絞めにすると、放送席に座っていた健介、小橋に対しチョップを要求。05年7.18ノア東京ドーム大会で、計213発のチョップを打ち合い、同年のベストバウトを獲得した2人が、みのるの胸板に快音を響かせると、観客も大いに沸いた。すでに引退した2人からチョップの洗礼を浴びせられたみのるは、お返しとばかりにTAKAにもチョップ9連打+パンチ。TAKAはケアのSUNケアキック、近藤のキングコングラリアットのアシストを受け、スーパーK、ジャストフェースロックで食い下がるが、みのるが切り札のドロップキックからPK、スリーパー。さらに、観客をあおりながら溜めのあるゴッチ式パイルドライバーを繰り出し、見事フィニッシュを決めた。
高山からのビデオメッセージも。「足で蹴る感覚がちょっと出てきた。鈴木みのる、待ってろよ!」と力強い復帰宣言も飛び出した 【写真:SHUHEI YOKOTA】
高山に届け、ノーフィアー! 【写真:SHUHEI YOKOTA】