51キロは「恵量」3歳牝馬プリモシーン 古馬粉砕なるか、関屋記念の記者座談会

競馬専門紙「優馬」

連勝中の勢いは魅力 本紙武井はこの馬に注目

海外GI2勝エイシンヒカリの全妹エイシンティンクル(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

デスク「本紙武井は、重賞実績どころかこれがオープン初出走となるエイシンティンクルに◎ときたか。大丈夫か、足りるのか?」

武井「2走前の1000万勝ちは、着差こそ僅かでしたが、レコードにコンマ1秒差の好時計。前走にしても、前半3ハロン33秒4−5ハロン56秒8という重馬場としては相当な速い流れを、外を回って押し切る強い競馬でした。その前走で控える形でも結果を出せたことは気性面での成長を示すものですし、加えて距離の短縮や和田騎手との相性など、様々な要素が重なっての本格化だと思いますね。この新潟外回りも、500万条件とはいえ、1800mをスピードで押し切ったこともあるコースですし、一気の3連勝で重賞にも手が届くと判断しました」

「力が通用するかどうかは“ここでの走りでわかるんじゃないか”と、トボけていた坂口則師でしたが、“やればやるだけ動く馬だから、輸送を考えて最終追いは軽めに。ここに向けて順調に仕上った”と、状態に関しては自信アリの様子でした。“前走は渋った馬場だったが、スピードタイプなので良馬場でやらせたい”という願いも叶いそうですし、チャンスはありそうですよ」

細川「中京記念組では3着と最先着のリライアブルエースは、戸崎圭騎手が“ハミに強くなればもっと弾ける”と言っていたそうで、脚元の不安がなくなったことで、別定戦で斤量が増えても陣営の期待は大きいですよ。春は安田記念への出走が叶いませんでしたが、ここで賞金を加算して秋のGIに向かいたいところでしょう」

加茂「中京記念で4着のフロンティアも、初の古馬相手でメドが立ったと言えるし、こちらは前走と同じ斤量や。しかも、新潟2歳S勝ちの舞台に替わるんやったら、前走以上の着順も期待できるやろ」

デスク「その新潟2歳Sと言えば、3年前の勝ち馬ロードクエストはどうなんだ?」

小島「久々の2着連対となった前走について、陣営は“1200m戦を使い続けたことで楽に追走できて、内容も良かった”と。いい刺激になったんだと思いますね。ただ、ここで完全復活か?と言われれば、そこまでトーンも上がってはいないですし、あくまで押さえの評価でしょうかね」

大江原「あと、不気味なのは、過去3年のこのレースで、3・1・4着のヤングマンパワーだな。ノドの手術明けだった前走は、その影響こそなかったとはいえ、淀みない流れでのレコード決着では仕方ない結果と言えるし、同じ休み明けでも今回の方がいい状態。実際に減っていた馬体も回復しているし、注意は必要だぞ」

武井「僕が穴馬として注目しているのは、▲を打ったベルキャニオンです。そのレコード決着だったマイラーズCで、番手に付けて競り合った上で先着を果たしたロジクライが、中京記念で好内容の2着でしたから、マイルで見直す手があるかと思いますよ」

デスク「このレースを過去3勝している藤沢和厩舎勢については、2頭とも名前が挙がらないな」

小島「前走が案外だったスターオブペルシャは、“荒れた馬場を気にしていたし、落鉄もしていて消化不良の競馬”とのことで、この舞台で勝った2走前よりも相手が強くなるとはいえ、無視はできませんね。チェッキーノの前走も、2年以上の休み明けでさすがに陣営も太かったことを認めていましたが、一叩きで絞れたとはいえ“もう少し長い目で見てほしい”というコメントからは、あと2、3戦使ってからの気がします」

木谷「実は僕、日曜日は競馬どころじゃないんですよ。東京ビッグサイトで行われているコ○ックマーケットに行かなくてはいけないので。そうですね、例えるならお祭りのようであり、冒険のようであり……。というわけで、◎はロードクエストです。そして、耳寄りな情報なんですが、デスクの“大好きな本”も売ってますよ」

デスク「こんなクソ暑い時に、誰がそんなところに出かけるか。俺は、ちょっと人気になってるのが癪だが、プリモシーンにNHKマイルCでやられた借りを返してもらうぞ。で、アレだよな、新橋からゆりかもめに乗ればいいんだっけか?」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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