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復帰2戦目をKO勝利で飾った梅野源治
才賀紀左衛門はペース握って判定勝ち

梅野はアグレッシブに戦い3回KO

梅野源治は3回KO勝利でメインを飾った
梅野源治は3回KO勝利でメインを飾った【写真:中原義史】

 ムエタイ・キックボクシングイベント「REBELS.57」が3日、都内・後楽園ホールにおいて開催された。


 メインイベントにはラジャダムナンスタジアムに続き、ムエタイのもう1つの殿堂であるルンピニースタジアムでの王座獲りを目指す梅野源治が登場。2月にルンピニー王者クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)に敗れ引退もよぎったという梅野だが、現役続行を決意すると6月にクラップダムと同じサウスポーで一階級上のピンペット・シットジャーディン(タイ)を撃破。リベンジへの道を歩み始めた。


 再戦へ第2の関門として現れたのはオランダのピエトロ・ドウリャ。やはりサウスポーでパワーファイターというクラップダムとの共通点を持ち、過去に不可思と引き分け、RISE3階級制覇の裕樹を判定で降した強豪だ。


 前日会見でファイタースタイルに回帰してアグレッシブに戦うと宣言した梅野に対し、ドウリャはシュートボクシングを思わせるロングスパッツを着用して試合に臨む。


 身長で10センチのアドバンテージを持つ梅野は(梅野180センチ、ドウリャ170センチ)懐を深くしてドウリャの左ミドル、前蹴りをスカして当てさせない。しかしドウリャも梅野の右ミドルをかわしてみせ、組み合いではパワーを発揮して梅野をコーナーまで押していく(1R)。


 2Rに入ると距離がつかめてきたか梅野は右ミドルを当てるが、ドウリャは足払いを2連続で決め梅野を転倒させる。しかし梅野は接近戦で縦ヒジを振り下ろし、ドウリャのローにストレートをカウンターで合わせ、次第にペースを握っていく。右ミドルで脇腹をとらえ、たまらずドウリャが組みついてくると、梅野はヒジを振るって左目下をカットしラウンドを終える。


 3R、勝機と踏んだか梅野は前に出て再びヒジを見舞ってドウリャに出血を呼び、鮮血がリングサイドにまで飛ぶ。ひるんだドウリャを首相撲でとらえると逃がさず、ヒザ蹴りを連打。そしてヒジを打ち下ろすとドウリャは気持ちが折れたかダウン。意識はあったが戦意を喪失しており再開の意思を示さず。梅野が復帰2戦目、リベンジロード第2戦も白星を飾った。


 マイクを持った梅野は「1人1人の声援があるから勝つことができました」と周囲の支援、仲間・ファンに感謝を告げる。そして「10月にクラップダムとできるのであればリベンジしたい。僕、リベンジマッチでは1回も負けていないので」と、REBELS次回大会(10月8日、東京・後楽園ホール)での再戦をアピール。「もう一度、世界で一番強い男になりたいので、応援よろしくお願いします」と続け、大会を締めた。


 かつての獰猛なキラーぶりを見せ、ドウリャを粉砕した梅野だが、REBELS山口元気代表は序盤サウスポーとパワーの対処に手こずった点を指摘し、やや不安視。復帰2連勝でクラップダムとの再戦が実現なるか、あるいはさらに試合を挟むこととなるか、成り行きが注目される。

健太は判定勝利で「夏を取り戻す」

健太(左)は判定で勝利
健太(左)は判定で勝利【写真:中原義史】

 第7試合には月1回という驚異のペースで試合を重ねる“プロフェッショナルシスト”健太が登場。2年前、“怪物くん”鈴木博昭と注目対決が組まれながら凡戦でのドローに終わってしまい、それ以来のREBELS参戦となった健太は「あれ以来、夏を愛せてない。夏を取り戻す」と意気込みリングに上がった。


 対するは5年前に健太と対戦し、ボディを効かせて追い込んだ“北の蹴り技師”UMA(元REBELS 65キロ王者)。僅差で敗れこそしたものの、前回効かされた攻撃もなかったというUMAは5年越しの雪辱に「自分の今後を占う大一番」と、国内屈指のビッグネームに成長した健太に挑んだ。


 サウスポーのUMAに対し、健太はプレッシャーを発してロープに追い詰め、右ミドル・右フックと右の攻撃、さらに縦・横とヒジを振るっていく(1R)。しかしやや押されているかに見えたUMAだが、2Rに入ると前蹴り、ボディストレート、ボディアッパーと放ち、前回効かせたボディを再び効かせ、試合を混戦に持ち込む。健太も左ボディフック、右ミドルとボディをとらえてこれに対抗する。


 最終3R、UMAのワンツー連打に動きが止まりマウスピースを浮き上がらせる場面もあった健太だが、ショートの連打+ヒジで一転UMAを下がらせ、ボディ打ちも決め手数&圧力で上回る形で試合を終了。


 結果は30−29(UMA)、30−29(健太)と分かれた後で、最後のジャッジが30−29で健太を支持して2−1での判定勝利。節目となる80戦目の試合を勝利で飾るとともに(通算戦績は80戦54勝17KO21敗5分)、すでに決まっている9月8日、KNOCK OUTでの次戦(大阪・エディオンアリーナ大阪、vs.タップロン・ハーデスワークアウト)へとつなげた。

紀左衛門は判定勝利もマイク握らず

才賀紀左衛門(右)は判定で勝利
才賀紀左衛門(右)は判定で勝利【写真:中原義史】

 また、近年は総合格闘技に戦場を移していた才賀紀左衛門が第5試合でキック復帰。自らテッサイジムを率いつつ44歳の今もリングに立つ小磯哲史と対戦したが、試合を支配しペースは握ったもののKOには至らず判定勝ちで、マイクを取ることなくリングを降りた。


【試合結果】「REBELS.57」8月3日(金)東京・後楽園ホール


<メインイベント ライト級 3分5R WPMFルール>

〇梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナンスタジアム認定ライト級王者)

(3R0分50秒 KO) 

●ピエトロ・ドウリャ(オトマニジム/道場ドウリャ/A1世界王者)


<セミファイナル スーパーバンタム級 3分5R WPMFルール>

△KING強介(ロイヤルキングス/REBELSーMUAYTHAIスーパーバンタム級王者)

(ドロー) 

△宮元啓介(橋本道場/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)

※48−48、49−48(宮元)、48−48


<第7試合 65キロ契約 3分3R WPMFルール>

〇健太(E.S.G./WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)

(判定2−1)

●UMA(K&K BOXING CLUB/元REBELS 65キロ級王者)

※30−29(UMA)、30−29(健太)、30−29(健太)


<第6試合 64キロ契約 3分3R WPMFルール>

〇翔・センチャイジム(センチャイムエタイジム/WMC日本ライト級王者)

(2R1分20秒 KO)

●ハチマキ(PHOENIX/元REBELSーMUAYTHAIライト級&スーパーライト級王者)


<第5試合 59キロ契約 3分3R REBELSルール>

〇才賀紀左衛門(クロスポイント吉祥寺)

(判定3−0)

●小磯哲史(テッサイジム/蹴拳ムエタイスーパーフェザー級王者)

※30−29、30−28、30−28


<第4試合 スーパーバンタム級 3分3R WPMFルール>

〇炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元JーNETWORKスーパーバンタム級王者)

(判定3−0)

●パク・チャンヨン(韓国/韓国KICK‐HEROS −55キロ級王者)

※30−29、30−29、30−28


<第3試合 63.5キロ契約 3分3R REBELSルール>

〇潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者)

(判定3−0)

●稲石竜弥(TEAM OJ/Bigbangライト級王者)

※29−27、29−28、29−27


<第2試合 57キロ契約 3分3R WPMFルール>

△ダウサコン・モータッサナイ(ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF世界スーパーバンタム級王者)

(延長 ドロー)

△安本晴翔(橋本道場/元REBELSーMUAYTHAIスーパーフライ級王者)

※10−9(安本)、10−10、10−10

※本戦判定は29−29、30−29(安本)、29−29でドロー


<第1試合 フェザー級 3分3R WPMFルール>

〇雅也(T−KIX GYM)

(3R0分28秒 TKO)

●原島モルモット佑治(テッサイジム)

長谷川亮

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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