遠藤航が語るロシアW杯とベルギー移籍 「ポリバレントを生かすならボランチ」
「ポリバレント」はこうして作られた
W杯に参加して「4試合でもチームは成長する」と実感したという 【スポーツナビ】
ありきたりな言葉になってしまいますが、毎試合、自分の100パーセントの力を出しながら、常に自分の頭であり、心に、ロシアW杯での悔しさを持ち続けられるか。1日、2日で何かが急激に変わることはないですけれど、それでもW杯の舞台は特別でした。たかが1試合、たかが4試合でもチームは成長するし、自分も成長する。だから、僕は(W杯に)行ったことに意味があると思っているんです。行くのと行かないのとでは全然違うし、試合に出るのと出ないのとではまた全然違う。今回、(W杯に)行くことができたから、次は試合に出て成長したいと強く思う。チームとしても個人としても今回は悔しさしか残っていないですし、その悔しさが今はいいモチベーションになっています。
ただ、この悔しさは4年後までを考えるとぼんやりしてくる時期もあると思うんですよね。そういう時期こそ、自分にとってはすごく大事。今はいいんですよ。この悔しさをシンプルに試合にぶつけられますから。でも、だんだんとそれが慣れというか、薄れてきたときに、自分のネジを締め直せるか。今の悔しさを思い出せるかだと思っています。
――大会前に西野監督が会見で「ポリバレント」と発言して話題になりましたが、センターバック(CB)、サイドバック(SB)、そしてボランチでプレーできる遠藤選手はまさにその象徴的な選手です。自分自身ではそのユーティリティー性をどう捉えていますか?
今はそこもポジティブに考えています。理由としては、これまでいろいろな監督の下でプレーさせてもらってきましたが、だいたい監督が代わったタイミングでポジションも変わることが多かったんです。それはきっと、自分に対応できる柔軟性があると思われていた証拠。加えて、そのときどきの監督が、自分の特徴を考えたときに、与えてくれたポジションが務まると判断してくれたからだとも思うんです。
だから、このポリバレント性は自分が自ら作ったというよりも、これまで出会った指導者の方たちのおかげでできあがったもの。その結果、今、自分はここにいられるんですから、感謝しないといけないですよね。あとは今後、このポリバレント性をどうレベルアップさせていくのか。そこが自分には求められていくと思います。
――これまで出会ってきた監督にいろいろなことを求められて、ポリバレント性が築き上げられていった。
そうですね。自分で言うのもあれですけど、実際、器用だと思うんです(笑)。ただ、今は正直、器用な選手でA代表には選ばれているけれど、スタメンで起用されるのは厳しいよね、と周りから言われるような立場。そういう評価も自分の中では分かっているし、理解もしている。そうした状況を覆すためにも、自分の中で明確になってきている部分をより磨いていければと思っています。
ボランチのポジションで勝負したい
湘南、浦和、代表でさまざまなポジションを経験してポリバレント性を育んだ 【(C)J.LEAGUE】
ひとつはっきりしているのは、W杯のような国際舞台をたくさん経験しなければならないということ。もうひとつは、本当にポリバレント性を自分の特徴として生かしていくのであれば、ボランチのポジションで勝負しなければならないとも思っています。
実際、ボランチもできると言われていますが、クラブでも1シーズンを通してボランチとしてプレーした経験がないですからね。おそらくですが、僕のプレーを見ていた時期によって、人それぞれ僕に抱く印象は違うと思うんです。ある人はボランチだったり、ある人はSBだったり、CBだったり。そのすべてのポジションを自分の特徴とするには、ボランチで経験を積まなければと思っています。
育成年代の代表で活動しているときもそうでしたが、CBをやっていて急にボランチになると、難しさがあるんです。感覚的な部分もあるので説明が難しいんですが、(CBからボランチになると)視野も変われば、相手からのプレッシャーや運動量も変わってきます。ただ、ボランチからCBに下がるのは、プレッシャーがより少ない状態でボールを持てたり、前を向いてプレーできる機会が増えるので、スムーズに移行できる。SBも視野が360度ではなくなるので、ボランチでプレーするよりも余裕が生まれます。だからこそ、1シーズン通してボランチでプレーして、いろいろな経験を積みたい。今はまだ、自分が一番やりやすいポジションはCBなんです。これを「ボランチが一番やりやすい」と言えるようにならなければいけないと考えています。
――それはW杯を経験して思ったことですか?
いや、今に始まったことではなく、少し前から考えていたことではあります。ただ、W杯を経験して、「やっぱりボランチだな」とより強く思うようにはなりました。純粋にボランチのポジションでW杯のピッチに立ちたいなって。
浦和からベルギーへ、新たな挑戦に向けて
欧州で「どれだけ成り上がれるかにチャレンジ」すると意気込みを語る 【(C)J.LEAGUE】
「僕を育ててくれた湘南ベルマーレもそうですが、浦和レッズでも成長させてもらいました。どの経験も今の自分になるため、海外に挑戦できるところまで来るために必要だったと思います。本当にこれまで関わってくださった皆さんに感謝しています。
いろいろな考え方があるので、正解は1つではないと思うんですけれど、今はとにかく早く海外に出るということを目標にする風潮があるし、若い選手たちはそう思っているかもしれません。でも、海外の選手と日本人選手だと体格面などに違いがあるし、どちらかというと日本人の方が体ができるのが遅い感じがするんです。
そういう意味では、海外でプレーするための基盤をJリーグで作れると思うし、Jリーグで活躍してから海外に行くという道も、僕はすごく必要だと思っています。
Jリーグでまず結果を残せる選手になるという意味で、リーグがあるというのは本当に意味のあることだと考えています。Jリーグで活躍することだってそんなに簡単ではないですし。
今後は、せっかくヨーロッパに行くので、その中のトップリーグに行くこと、どれだけ成り上がれるかにチャレンジをしなければならないと考えています。もちろん、仲間と別れるのは寂しいですけれど、1、2年で帰ってきてしまうのも良くないですから(笑)、できるだけ向こうで長くプレーして、活躍できるようにしたいです。
まずは、とにかく試合に出続けること。『ボランチで勝負をしたい』と伝えていますし、そこでしっかりとポジションを勝ちとって、フィジカルの強い選手たちも多いと思いますが、自分の良さを出してやっていくだけだと思っています」
【試合情報】J1第19節 浦和レッズvs.川崎フロンターレ
行程は、「池袋発⇒埼玉スタジアム」と「東京駅発⇒埼玉スタジアム」の2経路での運行となります。
予約受付は、試合当日12:00まで。池袋発限定2台、東京駅発限定2台での運行となりますので、お早目にお申込みください。
ぜひ、この機会にゆったりシートの観光デラックスバスでスタジアムまでお越しください!
【ご予約受付期間】
7月24日(火)14:00〜試合当日8月1日(水)12:00まで
【行程】
(1)池袋サンシャインシティ文化会館1階バスターミナル⇒埼玉スタジアム2○○2(往路のみ)
(2)東京駅鍛冶橋駐車場⇒埼玉スタジアム2○○2(往路のみ)
【出発時間】
(1)池袋発(限定2台) 17:30/17:50(バスが定員になり次第随時出発)
(2)東京駅発(限定2台) 17:15/17:30まで(バスが定員になり次第随時出発)
※東京駅発のバスにつきまして、3台から2台に変更になっております。予約定員制の為、定員になり次第終了となりますので、ご注意ください。
【料金】
(1)池袋発 大人 1,000円/小学生 500円
(2)東京駅発 大人 1,200円/小学生 600円
【集合場所】
(1)池袋サンシャインシティ文化会館1階バスターミナル
(2)東京駅鍛冶橋駐車場(東京駅八重洲口より約300m・有楽町駅より200m・京橋駅より300m)
※乗り換えなしでスタジアムまで直行できます。(埼玉スタジアム東駐車場付近での降車となります)
※座席定員制ですので、必ずお座りいただけます。
※バス車内は、飲食が可能です。
※クレジットカードの利用も可能となりました。
■詳しくは、池袋・東京駅発 浦和レッズ応援バス『Here We 号』申込専用ページ
http://www2.kokusaikogyo.co.jp/travel/herewego/
(PCおよびスマートフォンから申込が可能です)
■本件に関する問合せ先
国際興業トラベル TEL 03-3273-2852 (平日9:30〜18:00)