DeNA7位・宮本が語る1軍の心構え 「準備できませんでした」は作らない

週刊ベースボールONLINE

2試合連発を生んだスイングスピード

4月25日の広島戦でプロ初本塁打を放つと、翌日の同カードでも一発。2試合連発でアピールに成功した 【写真は共同】

 今季、DeNAは右投げ左打ちの即戦力野手をドラフトで獲得した。ドラフト2位・神里和毅、同7位・宮本、同8位・楠本泰史の3人だ。いずれもスピードのある俊足の野手という共通点があるが、当初は宮本の打撃は他より劣る評価だった。しかし、パンチ力のある打撃で、ここまで2本塁打とアピールしている。

──4月25日の広島戦(横浜)でプロ初安打が左翼越えに初本塁打となりました。

 相手投手は岡田(明丈)さんでしたが、無我夢中であまり記憶に残っていないんです。代打だったので、しっかりと自分のスイングで振ってこようとは意識していました。それが結果につながったのかもしれません。

──翌26日の同カードで「2番・セカンド」で初スタメンに抜てき。今度は野村祐輔投手から右中間へ2試合連続となる2号ソロ。手応えはどうでしたか。

 1本目よりは感触がよかったです。自信になりました。

──3回の2打席目では野村投手の内角のカットボールを詰まらされることなくライト前にクリーンヒット。鋭いスイングで弾き返しました。

 社会人時代の重いバットを振り込んでスイングを磨いてきました。僕は線が細くパワーをつける必要があったからです。打撃の“芯”を作るという意味でもプロのキャンプでもバットを振って土台を作ってきました。その成果が出たのかなと。スイングスピードには自信があります。

──現状は控えに回っていますが、いずれはスタメンで、という気持ちは強いですか。

 チーム状況から考えると、今はスタメンより代走というポジションがメインとなると思います。繰り返しになりますが、準備はしっかりやっておきたいです。僕の中では、「準備できませんでした」というのを作らないようにしたいんです。不安を持ちながら試合に臨みたくありません。フィジカルの準備、心の準備、両方です。チームは去年、盗塁数がリーグワースト(39個)と聞いていますので、塁に出たら盗塁を決めたいです。

──チームではムードメーカー的な存在のようですね。

 昔からチームではイジられ役でしたが、プロでは社会人のときよりも確実にイジられてます(笑)。

──始球式でダチョウ倶楽部と“競演”したこともありました。

 ですね。社会人のときには想像すらしてませんでした(笑)。

──最後に、今季の目標を聞かせてください。

 代走で出場して積極的に足で仕掛けていきたいです。シーズン30盗塁を目標にしていきます。

(取材・構成=滝川和臣)

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