調教師リーディング快走の藤原英昭厩舎 好調の要因と馬券傾向を探る

JRA-VANデータラボ

藤原英昭厩舎の前走からの間隔別成績(4/29終了時点)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は藤原英昭厩舎の前走からの間隔別成績。表に黄色で強調したように前走から間隔が空いた馬でも好成績を残している点はチェックしておきたい。先日4月21日の東京芝2000mの1600万下・府中Sでは前走から2年ぶりの出走だったグリュイエールで見事に勝利。さすがに2年間隔が空いた馬ではレース勘もなくなって厳しいだろうと自らの馬券では軽視していたのだが、鮮やかに勝たれて本当に驚いた次第だ。

また、今年1月の京都・新春Sでも9頭立ての最低人気だったエンジェルフェイスが約1年ぶりのレースで逃げ切って勝利している。先ほども述べたものの、決して無理をさせず、馬の成長やリズムに合わせてレース選択をする藤原調教師の方針が長期休養明けも苦にしない好成績にあらわれているのだろう。

藤原英昭厩舎の騎手別成績(4/29終了時点)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に表5は今年の藤原英昭厩舎の騎手別成績。ルメール、M・デムーロ騎手の両騎手も好成績を残しているが、より人気になるために複勝回収率では100%を割っている。

 その点では複勝率で両外国人騎手を上回る福永騎手、戸崎騎手、川田騎手はそれぞれ複勝回収率が100%を大きく超えている。福永騎手とはファルコンSでのミスターメロディ、戸崎騎手とは先述のエポカドーロや少しさかのぼればストレイトガール、川田騎手とは先週のメトロポリタンSを勝利したベストアプローチといったコンビで勝利している。日本人騎手ではこの3騎手の複勝率が非常に高く、今後も注目しておきたい。

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