調教師リーディング快走の藤原英昭厩舎 好調の要因と馬券傾向を探る
5月6日終了時点で33勝
藤原英昭厩舎の年度別成績(2015〜2018/4/29)
表1 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
複勝率が非常に優秀で、そのブランド力は高く知られていたが、今年の成績を見ると勝率・連対率・複勝率いずれも昨年までを大きく上回っている。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えているのも納得の好成績だ。
4月末時点で30勝をあげており、先週も東京開催で3勝を積み重ねて33勝。今年半分もいってない段階で33勝だけに、昨年の55勝を上回るのはほぼ確実だろう。今年は勝率が30%超えと非常に高く、狙ったレースで仕上げる技術力の高さがデータにも表れている。先日の皐月賞でエポカドーロは7番人気と人気はそれほど高くなかったものの、先行して2着サンリヴァルに2馬身差をつける快勝を見せた。関東圏の中山、東京できっちり勝ち星をあげているのもリーディング快走の要因だろう。勢いというと一過性のものにとらわれがちだが、好調さは今後も続いていきそうだ。
今年の藤原英昭厩舎の芝・ダート別成績(4/29終了時点)
表2 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
先週土曜の立夏ステークスでもマジカルスペルが1番人気に推されて、7馬身差の圧勝を見せた。これで同馬は1000万、1600万下と連勝。決して無理使いをせずに、馬の成長に合わせて結果を残していくのが藤原英厩舎の大きな特徴といえる。
藤原英昭厩舎の芝での前走からの距離増減別成績(4/29終了時点)
表3 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
ただし、距離延長がダメではなく、エポカドーロなどはスプリングS2着から距離延長して皐月賞を勝利している。同馬に関しては距離延長でむしろパフォーマンスを上げる傾向があり、その点でも日本ダービーでの走りが楽しみだ。