1番人気11連敗中の新潟大賞典 データイチ押しの狙えるタイプは?
前走クラス・レース別成績(レースは出走10頭以上)
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走クラス・着順別成績
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
なお、表に挙げなかった1600万組の好走2頭は、いずれも2000m戦を勝ってきた馬だった。また、前走G1の1頭はパッションダンス(16年)で、ダートのフェブラリーS16着以来という特殊なステップ。ただ、同馬は既に13年本競走や、15年の新潟記念を制したコース実績馬だった。
前走G3組の今回人気別、前走G2組の前走人気別成績
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
一方、前走G2組は、前走で5番人気以内だった馬が【0.0.0.7】に終わっている。前走がG2で5番人気以内なら、G3のここでは引き続き上位人気に推される馬が多く、7頭はすべて今回6番人気以内。しかし、中山記念を2番人気で勝ってきたナカヤマナイトが、1番人気で5着に敗退するなど、まったく馬券に絡んでいない。G2組なら前走で人気がなかった馬のほうがここではチャンスがある。
以上、新潟大賞典の傾向をざっとまとめてみた。本稿執筆段階ではハンデ未発表だが、特別登録馬を見ると、マイスタイルが前走オープン特別(福島民報杯)2着で、出走してくれば表6から有力な候補。また、前走G2で人気薄(表7)だったナスノセイカンの一変も期待できる。ほかに、前走G3組の中から今回上位人気に推される馬も絡めつつ、ハンデや当日の人気、オッズも踏まえて判断したい。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。