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競馬専門紙「優馬」

出番は十分にアリ 穴馬はコレだ

チューリップ賞4着のサラキアも注目の1頭(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

守屋「僕は、1勝馬ですがこれまたディープ産駒のサラキアを狙います。初戦に続いて前走のチューリップ賞でもスタートで2〜3馬身遅れるロスがありましたが、直線に向くと外を回さず馬群の中に突っ込む感じで脚を伸ばし、小柄ながら他馬に怯まぬいい根性を持っていると感じました。そのチューリップ賞で先着を許した3頭が桜花賞でもいずれも掲示板を確保したのなら、物差しとしては非常にわかりやすいかなと。過去2戦より直線が長い東京替わりは大歓迎でしょうし、開幕週の綺麗な馬場も好材料。決め手比べならここでも十分勝負になると見ました」

桜井「2戦目がチューリップ賞というだけでも陣営の期待の高さと自信がうかがえる馬ですが、キャリアを考えれば4着でも大健闘だったと言えます。現時点での課題であるスタートについては“ゲートが開く音に驚いて出遅れてしまう”とのことですが、能力自体は相当なレベルですし、出遅れを挽回できる距離になるのもプラスでしょうね」

西田「私は、2着馬が桜花賞で4着だったフラワーCのレベルの高さを鑑みて、ノームコアを狙います。結果3着だったとはいえ、球節炎で6カ月の休み明けながらスッと先行してリズム良く折り合った内容は高く評価できますし、開幕週の馬場なら持ち前の先行力が最大限に生きると思いますよ」

小島ノームコアの前走については、陣営によると“久々に加えて、コーナーリングもスムーズではなかった”とのことで、それでも3着に粘るのは能力の高さゆえでしょうね。一叩きされた効果で、調教の動きも良くなっていますし“今回は10キロくらい馬体が絞れてスッキリした。初の左回りも距離も問題はない”とも。おそらく、ギアをもう一段は隠し持っていそうですから、上位争いになると見ていいでしょうね」

小野智「私は、未勝利を勝ったばかりで敷居が高いのは承知の上でパイオニアバイオを。その根拠となるのが、陣営いわく“正直7分あるかどうかのデキ”で前走を勝ったことです。この中間は、しっかりと食べさせて減っていた馬体もフックラと見せていますし、牡馬であろうと相手なりに走れる勝負根性が売りなので、このメンバーでもやれる気がします。今週の追い切りで跨いだ柴田善騎手も“以前に乗った時よりも成長している。2000mも合っているね”と頼もしいお言葉を。一発ならこの馬ですよ」

山崎「穴馬として是非ともオススメしたいのが、同じ1勝馬のヴェロニカグレースです。東京コースは初めてとなりますが、“左回りは合いそうな感じがするし、広いコースの方が競馬もしやすいと思う”と、武市師は話してました。2走前に、共同通信杯勝ちのオウケンムーンにコンマ2秒差なら、牝馬重賞ではチャンスがあると見ていいでしょう」

桜井「これまた1勝馬のウスベニノキミですが、未勝利脱出に時間を要したとはいえ、一戦ごとに折り合いに進境を示すなど、経験を積んで着実に進化を見せています。勝っていきなり重賞挑戦となった前走で善戦できたのもその証拠ですし、更なる上積みも見込んでいいのではないでしょうか」

デスク「あと、2勝馬でも名前の挙がらない馬がいるな」

西田デュッセルドルフの前走は、スタートが一息でも焦らずに脚を溜め、末脚を生かすことができた収穫の大きい一戦でした。陣営は“抜け出すと気を抜く面もあるので、今回も待機策で”とのことでしたが、2000mに対応できるかが鍵となりそうですし、あくまで試金石の一戦でしょうね」

木谷「僕は、昨年がハービンジャー産駒のワンツーだったので、今年も同じパターンと決め打ちしてヴェロニカグレースノームコアで。それよりノームコアの馬名の由来が“究極の普通”ってなんかイイですね。“フツー”じゃなくて“ツーフー”ならウチの会社にも一杯いそうですけど」

デスク「あの痛みはたまらんからな。ここんところは大丈夫だけど……なんて年寄りの病気自慢はさておき、俺は、レッドベルローズだな。2勝馬組の中で唯一、2000mで勝っている点を評価したいな」

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著者プロフィール

競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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