暖かくなる4月に強い種牡馬は? 勝率・単勝回収率でクロフネが急上昇

JRA-VANデータラボ

4月の種牡馬別成績(1〜3月の勝率からの上昇幅順)

表4 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 表4は、「1〜3月の勝率」と「4月の勝率」を比較して、数値の上昇幅が大きかった種牡馬上位10頭を示したもの。つまり、表4に名前がある種牡馬は、気温が上がる4月に入って成績を伸ばす傾向があると考えていい。1位のファルブラヴは、1〜3月に比べて4月になると勝率が4.6%も上昇する。たとえば、16年4月23日のオープン特別・橘Sを制したオデュッセウスのように、3月の前走で10着に敗れていたとしても、4月に出てきたら侮らないほうがいいのではないか。3位のスタチューオブリバティは2着どまりのケースも多いが、こちらも4月になって勝率を3.9%も伸ばしている。4位のメイショウボーラー、5位のクロフネ、6位のサウスヴィグラスについては表1や表2の項で触れたが、やはり4月になってから成績を上げていることが見てとれる。

4月の母の父別成績(着別度数順)

表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】

 最後に視点を「母の父」に変えて見よう。表5は、4月における母の父別成績を着別度数順で上位10頭まで示したもの。1位のサンデーサイレンスは単複の回収率はひと息に見えるが、1〜5番人気に限れば単勝回収率103%と十分に狙いが立つ。2位のブライアンズタイムも、1〜7番人気で単勝回収率114%と優秀。のみならず、ディーマジェスティが皐月賞を8番人気で制したほか、ダービー卿CTでマジックタイムが5番人気1着、福島牝馬Sでもマコトプリジャールが15番人気1着と、母の父ブライアンズタイムの馬が激走を連発した16年のような年もあり、勢いがついたら止まらない。単勝回収率の高さから見逃せないのが、5位のスペシャルウィークと7位のサクラバクシンオー。前者はダート、後者はダートで要注意の存在となりそうだ。

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