本田「試合を支配することが大事」 国際親善試合 ウクライナ戦後のコメント

スポーツナビ

長谷部誠(フランクフルト/ドイツ)

長谷部(中央)は「後手を踏んでいた」と試合を振り返る 【写真:高須力】

「しっかりと対戦できたのは大きかった」

(マリ戦と違った部分は)中盤で数的優位を作られて、そことセンターバック(CB)でかなりやられていて、(山口)蛍と僕でかなりしんどくて、走り回されていた点はありました。逆にうちのディフェンスラインが3人に対して1人でついているようなシーンもかなりあったので、後手を踏んでいたなと。とにかく(ボールを)回されて疲れさせられているなと思いました。

 実際かなり体力的にはきていましたし、そのへんは(W杯でも)実際にやってくるチームもあるかもしれないし、ピッチの中でかなりしゃべってはいたのですが、ディフェンスラインの選手が1枚前に出るところの勇気であったりとか、そこがもしかしたら自分自身の中で足りなかったかもしれないです。

(国内組もW杯レベルを経験できたというのはチームとしてポジティブに捉えられるか?)見てもらった通りウクライナはかなり良いチームだったし、実際シャフタール(・ドネツク)というチャンピオンズリーグのベスト16でローマとかなり良い試合をした選手たちがそろっていて、個々の能力も高いし、本当に自分たちよりも間違いなく、個も組織も強かった。マリもそうですけれど、そういう中で普段こういうレベルでプレーできない選手たちが何を感じたか。僕個人としても、もっともっとやっていかなければいけないなと感じますし、ポジティブに捉えるとすれば、そういう相手としっかりと対戦できたのは大きかったと思います。

(具体的には何が違った?)インテンシティー(プレー強度)ですね。デュエルという言い方にも言い換えられると思います。あとは、うまいですよね。CBの選手たちなども非常にうまかった。体の強さなども、ヨーロッパの中でも良いレベルにあると思うし。すべての部分でレベルが高いチームだなと思いました。

宇佐美貴史(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)

「結果を出してチャンスを広げたい」とW杯メンバー入りへ意気込みを語った宇佐美 【写真:高須力】

「結果を出してチャンスを広げたい」

(前線の選手がなかなかゴール前まで行けないが)そうですね、そこに尽きるかなと思います。1失点目は少し不運な面もありましたけれど、2得点目なんて完全に左サイドの選手(コノプリャンカ)がハーフウェイラインに近いところからちぎってチャンスを作っているので。戦術で決められていることとか、チームの決まりごとがある中でも、やっぱり個ではがしていく選手の重要性というのは、ベンチで見ていて思いました。それ以外でも、ウクライナの選手たちから感じることはすごく多かったです。

(そこを磨いて最終メンバーに入りたい?)そうですね。僕自身、ああやって個ではがしていく存在という良いものを見れた。ウチのチームもそうですけれど、相手からも盗めるものはあると思います。個でどれだけ打開していけるかとか、どれだけ個のイメージやアイデアがチームの連動性を作り出せるかというところもこだわって、(所属チームの)フォルトゥナでやっていることなので、そういう部分を磨いて、ギアを上げて、結果を出してW杯メンバーに食い込んでいくチャンスをどんどん広げたいと思います。

(一歩は踏み出せた?)ゼロの状態からここに来られたということは、少し可能性を広げることはできた。ここからどれだけ広げられるかは自分のパフォーマンス次第だと思うので、チームでやっていくしかないと思います。

小林悠(川崎フロンターレ)

小林は「最後のクオリティーの問題。そこが相手の方が上回った」と敗因を語った 【写真:高須力】

「最後のクオリティーの問題」

 途中から入って、何とか得点に絡みたいと思っていました。チャンスは作れていましたが、最後のところで合わない部分もあったので、結果、勝てなかったのは残念だなと思います。

(出し切れなかったところはある?)自分が入ってからもチャンスは何回か作れていましたし、お互いにチャンスはあったので、それをどっちが決められたかの試合だったと思います。最後のクオリティーの問題。そこが相手の方が上回ったかなと思います。(持ち味は出せた?)1戦目はちょっとボールをもらえていなかったですけれど、今回チャンスをもらって、やり切ろうと思って入りました。ただ、形ではあまり打てなかった。チャンスは何回か作れましたが、それだけになってしまいました。

(連係を高めればもっとできる? 個の力が足りない?)両方ですね。連係の部分もそうですけれど、個人での力も大事になってくると思います。(パスが出てこないシーンもあったが)そうですね。監督からは「背後を狙え」と言われて入りましたし、それを狙う気持ちでピッチに入りましたけれど、受け手とのタイミングが合わなければ意味がないですし、なかなか練習する時間がないので、そこは難しかったのかなと思います。代表は練習時間が少ないですし、すぐに試合なので合わせる時間がない。そこを合わせていければ、もっとチャンスが作れると思います。

大迫勇也(ケルン/ドイツ)

「もっと責任感あるプレーをしないといけない」

 本田さんが入ることによってサイドで起点が作れたけれど、なかなか前で起点が作れないと見ていて思いました。難しい試合だったと思います。

(FW陣がシュートまでいけないが)もっと選手が責任感あるプレーをしないといけないかなと第一に思います。(それは球際で負けないとかボールを奪われないとか?)そうですね。無責任な感じが見ていてあるなと思ったし、言われたことをやっているという選手も、やっていても見ていてもすごく感じるので。本当に日本代表が強くなるためにみんながプレーするべきだと思うし、もっともっと自分を出していいと思います。

(次は本大会前の合宿だが)危機感はもちろんあるし、このままじゃダメということはみんなも思っている。ただ、それを外に向けるのではなくて、まずは自分たちに向けるべきだと思います。

(チームはシーズン終盤を迎えているが)まずはチームなので、そこでしっかりと結果を残すこと。良いコンディションで試合に臨むことを考えるしかないので。やるべきことは本当に限られますけれど、また集まった時にみんなが団結してしっかりと良い結果を出せるようにしたい。本当に各々がそう考えることだけだと思うので、まずはまた各々頑張るしかないと思います。

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