選手のプレー外の姿にオリキュン! 担当者が語るプロ野球女性向けイベントの裏側
「Bsオリ姫デー2024 supported by DHC」ポスタービジュアル 【写真:球団提供】
大人気イベントが今年も。大反響ポスター撮影の裏側
これらの企画立案や撮影の裏側、そして昨年のオリ姫デーで得られた動員効果について、広報宣伝部宣伝グループの船橋京子さんが今年も本誌に寄稿。制作スタッフの並々ならぬこだわりと熱量を感じていただきたい。
チケットもグッズも、大盛況だった2023年
まずはグッズ。イベント初日には京セラドーム大阪の直営店(BsSHOP)に開店前から長蛇の列ができました。オンラインも含めるとオリ姫デー初日の売り上げとしては2022年の約8倍となりました。
初の2カード(6月6日~8日巨人戦、6月9日~11日DeNA戦)で開催した2023年は、6連戦で約175,000人のお客様にご来場いただきました。オリ姫デーユニフォームは初めての2パターン(COOLとCUTE)で展開し、ユニフォーム付きチケットとして発売した各パターン15,000枚はいずれも完売。2022年の来場者数は3試合で約53,000人だったことからも、大イベントデーに成長しました。
当日実施したイベントの盛り上がりもすさまじく、スタメンハイタッチなどの抽選イベントには、6,000件を超える応募が。オリメン選手の等身大パネルと撮影ができる試合後のグラウンド開放も大人気。土日の各日500名の有料イベントでしたが、即完売しました。
このオリ姫デーの盛り上がりに追随するように、エンタメ有料サイトの「BPB DX」も、2023年2月のリニューアル以降、チームも好調だったこともありグングン登録者数は増加。オリ姫デーのあった6月には多くのオリ姫にご登録いただいており、対2022年比で約1.5倍の会員数となっています。ユーザー属性では、YouTubeのBsTVでは男女比が約6:4なのに対し、BPB DXではなんと! 2:8で圧倒的に女性会員が占めており、ここでもオリ姫パワーを感じます。
ファンクラブ「BsCLUB」の女性会員の割合は、コロナ前の2019年は約25%程度でしたが、2022年は30%程度、2023年は約35%、2024年は約40%と年々増加しています。女性のなかでも特に20代のファンが増えており、20代女性の2024年の会員数は2019年と比べて約3倍に。多くのオリ姫がファンクラブに入会してくださっています。
「来年どうする?」撮影時に来年の企画出しが始まる!
もともと相性の良い「野球」と「音楽」を、昨年は「アイドル」という形でひとつのエンタメとしてファンの皆様にお届けしました。今年はさらに幅を広げて「音楽」を昇華させた結果「ミュージシャン」となりました。
また、試合中とは異なる選手のかっこよさをお見せしたいという狙いがあります。「いつもは野球道具を持っている選手が楽器を手にしたら、違ったかっこよさを出せるのでは?」と考えました。
ここ数年、オリ姫の皆さまからは我々も驚くほどの熱量を感じており、「オリ姫デー」への期待の高さに応えるべく、早い段階から準備を進めています。撮影の段階からすでに「来年どうする?」のアイデア出しは始まっていて、制作チームとは随時意見交換を行っています。オリックスらしい突き抜けたコンセプトの展開にこだわりつつも、主なターゲットとなる若い女性のトレンドを意識しています。
今回も昨年と同様、スタイリングには細部までこだわっています。海外を含めて買い付けた衣装やリメイクした古着を選手のイメージに合わせて準備しました。ヘアメイクを含め、やや派手めに仕上げているところもポイントです。コンセプトを意識しつつ、選手の魅力を最大限引き出す意識で臨みました。
ROCKとPOPそれぞれ5人のバンドメンバーで並んだ時に“らしく”なるように全体の色彩のバランスも意識しました。楽器を差し色として生かしたパターンもあります。ROCKは、ライブハウスやフェスで活動するJAZZ ROCK BANDをイメージ。モノトーンやレザーをベースにしたスタイリングに。一方でPOPは、ライブハウスやフェスで活動するテクノ/ロック/ヒップホップをミックスしたバンドをイメージ。カラフルでスポーツミックスなスタイリングとなりました。
本格的な楽器の扱いにソワソワ&ワクワク
撮影カットを見ながら「俺かっこいいやん!」の声が上がっていましたし、他の選手にも見せ合っていたようです。毎年ラインクインしている選手は、すでに気持ちが仕上がった状態でスタジオ入りし、慣れた様子で撮影に臨んでもらえました。普段のプレー姿とは全く違う姿に我々スタッフ側もノリノリで撮影していました。
初めてオリメンにランクインした山下舜平大投手と廣岡大志選手も、スタッフのリクエストに戸惑いながらも楽しんで協力してくれました。
廣岡大志選手 【写真:球団提供】
山下舜平大投手 【写真:球団提供】
宮城大弥投手 【写真:球団提供】
楽器を使った撮影は初めての挑戦でしたが、仕上がりのバンドビジュアルがさまになるように手を尽くしました。撮影スタッフの人脈をフル活用し、国内外で活動されているバンドミュージシャンや、ジャズミュージシャンの方にご協力いただきました。そのため、楽器の持ち方や指の押さえ方など細かくレクチャーいただきながら撮影できました。コントラバスやギターなどの楽器はプロのミュージシャンから撮影用にお借りしたものです。ヴィンテージの楽器や機材が多く、撮影時は取り扱いに細心の注意を払いました。
楽器経験のある選手もいましたが、初めて楽器に触る選手も多く、本格的な楽器や機材を目の当たりにしてワクワク楽しそうにしていたのが印象的でした。
トランペット担当の宗佑磨選手は今回初めてトランペットを触ったとのことですが、スタッフに聞きながら吹いてみたところ見事!音を出すことができ自分自身でも驚いていました。
宗佑磨選手 【写真:球団提供】
山崎颯一郎投手 【写真:球団提供】
石川亮選手 【写真:球団提供】
撮影の様子は球団の動画配信でご覧いただけます。BsTV(YouTube)ではメイクの様子を中心に、BPB DX(エンタメ有料サイト)では、オリメン投票時にいただいたファンからのコメントに返事をしたり、熱唱したりとさらに盛りだくさんな内容になっています。ぜひどちらともお楽しみいただきたいです!
選手のまた違った一面が見られるPVも
また、6月頃には「イメージPV」をBsTVにて公開予定です。またミュージシャンコンセプトにこだわったショート動画も制作を進めています。イベント当日の球場ビジョンでしか見られない映像もありますので、ぜひ当日球場でお楽しみください。
文・オリックス野球クラブ 広報宣伝部宣伝グループ 船橋京子
【information】
「Bsオリ姫デー2024 supported by DHC」
開催日程:6月21日(金)~23日(日)埼玉西武戦
6月25日(火)~27日(木)福岡ソフトバンク戦
※オリ姫ユニフォーム付きチケットは5月23日(木)より先行販売開始
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