【DDT】大学卒業の竹下がKO−D防衛記録更新 ムタが「最後」のムーンサルト披露で勝利

高木裕美

20代トリオが酒呑童子破り6人タッグ王座奪取

20代トリオが6人タッグのベルトを奪取 【写真:前島康人】

 KO−D6人タッグ選手権試合では、酒呑童子のKUDO&坂口征夫&高梨将弘組が王座から転落。梅田公太&上野勇希&竹田光珠の20代トリオが「恩返し」の王座初戴冠を果たした。

 梅田は15年11月に酒呑童子に加入。だが、16年9月の浜松大会で右ヒザ前十字靭帯断裂ならびに右大腿骨骨挫傷の重傷を負い、長期欠場。昨年11月に復帰を果たすも、酒呑童子3人のキャリアに食い込めず。2.25後楽園で「今日限りで酒呑童子、辞めさせてもらいます」と脱退宣言し、「ケガで長期欠場し、居場所を作ってくれた酒呑童子だけど、このままでは四番手のまま。恩返しでベルトを獲って、楽しませてやる」と、師匠超えをブチ上げていた。

 酒呑童子は息の合った連係と、キャリアの差で挑戦者組を圧倒。“裏切り者”の梅田に対し、高梨がトラースキック、KUDOがバズソーキック、坂口がミドルキック、払い腰を決めると、梅田もエルボーで反撃するが、なおも坂口がサッカーボールキック、スリーパー。梅田はキック合戦で意地を見せると、坂口がグラついた瞬間を見逃さず、強烈なキックからの梅田ドライバー(仮)で勝利。若き王者トリオが6人タッグ新時代の扉を開けた。

イケメンはササダンゴの罠にはまりベルト奪取とはならず

“金の罠”にはまったイケメンのスキをついてフォールを奪ったササダンゴマシン 【写真:前島康人】

 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合では、王者スーパー・ササダンゴ・マシンが「WRESTLE-1の実質的エース」黒潮“イケメン”二郎を“秘策”で退け、王座を死守した。

 ササダンゴは試合前の恒例の煽りパワポで、この試合全体を20分以内で終わらせるべく、黒潮の入場時に罠を仕掛け、試合前に致命傷を負わせる作戦を敢行。福山雅治の「HELLO」に乗って客席を飛び回る黒潮の行く先々に「全治5年」の巨大な罠を仕掛けるも、黒潮の華麗な身のこなしにことごとくかわされ、空振り。リングイン失敗のはずみで、すかさず垂直落下式リーマンショックを決めるも、カウント2ではね返されてしまう。ならばとササダンゴは、もはやなりふり構わず、両手で罠を構えて仕留めにかかるも、黒潮に罠ごと蹴り飛ばされて万事休す。さらにイケメンサルトからのイケメンクラッチで、ついに3カウントかと思われた瞬間、会場がスローモーション化。それぞれの思いがモノローグとして交錯する中、なんと、東京都足立区西竹ノ塚で居酒屋「鍋屋 黒潮」を営む父・樋口二郎さんが、「神」であることが発覚。その神に、先ほど投げ捨てた罠が「金の罠か、銀の罠か」を聞かれた黒潮が、正直に「金でも銀でもない」と答えると、神は褒美に金の罠を進呈。浮かれた黒潮が、勝負を決めるべく、ササダンゴに再度イケメンクラッチを繰り出すと、ササダンゴの腹の上に置かれた金の罠のエジキに。罠にかかりもん絶する黒潮をササダンゴが丸め込んで3カウントを奪った。

 アイアンマン王座は逃した黒潮だったが、それよりも貴重な金の罠を手に入れたことで、さっそく小脇に抱え、うれしそうに退場した。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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