V候補・大阪桐蔭は初戦で伊万里と対戦 第90回選抜高校野球大会見どころ

スポーツナビ

4日目:3月26日

史上3校目の春連覇を目指す大阪桐蔭・中川主将。初戦の相手は21世紀枠の伊万里との対戦に決まった 【写真は共同】

 第1試合は大型右腕・鶴田克樹を軸に2季連続甲子園出場となる下関国際(中国/山口)が、昨秋の神宮大会で大阪桐蔭を破った九州王者・創成館(九州/長崎)と対戦。創成館は大型左腕・川原陸らバラエティに富んだ多彩な投手陣を揃える。

 第2試合は第一神港商(1929、30年)、PL学園(81、82年)以来3校目の春連覇を狙う優勝候補筆頭の大阪桐蔭(近畿/大阪)が登場。投手の柿木蓮、横川凱、野手では藤原恭大、“二刀流”根尾昂らタレント揃い。2季連続優勝を狙った昨夏の甲子園では3回戦でまさかの逆転サヨナラ負け。その悔しさを今春に晴らせるか。対戦相手は春夏通じて初出場となる伊万里(21世紀枠/佐賀)。エース山口修司は制球力がある。2011年に北方悠誠(元横浜DeNAほか)を擁した唐津商で甲子園を経験している吉原彰宏監督の采配にも注目だ。

 第3試合は昨秋の公式戦16試合で23本塁打を放った強打の東邦(東海/愛知)と、メジャー挑戦で話題のエンゼルス大谷翔平の母校・花巻東(東北/岩手)の一戦。大器と評判の2年生右腕・西舘勇陽(花巻東)が梅田昂季、石川昂弥ら強打者並ぶ東邦打線にどのような投球を見せるのか。

5日目:3月27日

 1試合目は東海大相模(関東/神奈川)が東筑vs.聖光学院の勝者と対戦する。昨秋の公式戦5本塁打のスラッガー森下翔太を軸とした打線は強力。昨秋の公式戦防御率0.00の右腕・齋藤礼二も心強い。

 第2試合は、大洋(現横浜DeNA)でプレー経験のある元プロ・三浦正行監督が率いる延岡学園(九州/宮崎)が英明vs.国学院栃木の勝者と対戦。「4番・ショート」小幡竜平のシュアな打撃は注目。

 第3試合は5年ぶりの出場となる高知(四国/高知)が登場。エース・中屋友那はU−15日本代表に選出された経験豊富な右腕。速球と多彩な変化球を武器に安定感がある。

6日目:3月28日

 第1試合の彦根東(近畿/滋賀)vs.慶応(関東/神奈川)は進学校対決として話題になりそうだ。2季連続甲子園となる彦根東の技巧派・増居翔太とストレートとスライダーを武器に奪三振率の高い慶応・生井惇己のサウスポー対決の軍配はどちらに上がるのか。

 第2試合は、春夏通じて初の甲子園出場となった乙訓(近畿/京都)が2季連続甲子園出場で、昨秋の中国王者・おかやま山陽(中国/岡山)に挑む。右腕・川畑大地、左腕・富山太樹の2枚看板を擁して公立ながら昨秋の近畿大会4強に進出するなど初出場ながらも地力は十分。おかやま山陽は昨秋の中国大会決勝で9点差を逆転するなど粘りがある。

 第3試合は、188センチの長身右腕・土居豪人擁する松山聖陵(四国・愛媛)と1年夏から主軸を務める北村恵吾が4番に座る近江(近畿/滋賀)が対戦する。

7日目:3月29日

 第1試合は来年のドラフトの目玉とも言われる2年生の146キロ右腕・奥川恭伸擁する星稜(北信越/石川)が登場。投打に潜在能力の高い竹谷理央も頼もしい存在。対する富島(九州/宮崎)は180センチ以上の選手はいないものの、逆転勝ちが多く接戦に強い。

 第2試合には、36校のしんがりとして三重(東海/三重)が由利工vs.日大三の勝者と対戦する。昨秋、145キロ右腕・定本拓真が不調だったものの、右横手の福田桃也が好投するなど投手陣は層が厚い。大物打ちこそ不在だが、打線もつながりがある。

 大会は準々決勝後に1日の休養日をはさみ、順調に行けば4月4日に決勝が行われる。昨年は清宮幸太郎、安田尚憲ら後のドラフト会議で1位指名される選手が大会を盛り上げた。果たして第90回の記念大会の頂点に立つのは? 新たなスターの誕生にも期待したい。
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