昨年は桜花賞馬を輩出、Fレビュー分析 強力チューリップ賞組に対抗できる馬は?
前年の阪神JF出走馬の成績
表5 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前年の阪神JFに出走していた好走馬
表6 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走着順・人気別成績(前走中央G1以外)
表7 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
前走中央G1以外からの好走馬(過去5年)
表8 【画像提供:JRA-VANデータラボ】
結論
本年の登録馬のうち、前走クラス別で好成績のG1(表4、5)だった馬は、コーディエライトとナディア(抽選対象)の2頭だ。コーディエライトは、09年の優勝馬・ワンカラット(6番人気)と同じく、この距離でファンタジーS連対、マイルの阪神JF大敗というパターン。ナディアは、14年の13番人気2着馬・ニホンピロアンバーと同じく、前々走の秋明菊賞で連対(距離は当時と異なる)して阪神JF大敗と、ともにこのレースで波乱を演出した馬と同じステップを踏んでいる。恐らく人気薄になりそうだが、重賞2着で賞金面はクリアしているコーディエライトはもちろん、出走してくれば1勝馬のナディアにも注目したい。
その他では、本文でも触れた前走1200m【0.0.0.26】、紅梅S【0.0.0.8】、11月以前【0.0.0.11】などで減点が必要になる馬が、人気馬の中にも多い。そんな中では、500万特別戦の1着馬(表4、8)から、アリア、アルモニカ、アンコールプリュの3頭を挙げておきたい。ほかに上位人気馬も加えるなら、レース直前のオッズを見て1〜2番人気馬(表1、近3年すべて馬券圏内)が候補になる。
文:浅田知広(あさだ ともひろ)
1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。