大谷翔平、OP戦初登板に「いい収穫」 相手打者が指摘した4シームの球質
イニング間の過ごし方に改善の余地
「1度目の登板から、そんなにビシビシ決まることはないので、例年通りかな」とオープン戦初登板を振り返った 【Photo by Rob Tringali/Getty Images】
「シーズン最初という意味ではどうなるのかなという感じはあった。1度目の登板から、そんなにビシビシ決まることはないので、例年通りかな、という感じです」
内容の分析も、「全体的にカウントの球が甘かったですし、なんとなく探りに行っている感じがあった」と実に客観的である。むしろ、さまざまな課題をつかんだことで、「いい収穫になった」とさえ口にした。
その課題の一つは、なんといっても、まるで決まらなかったスライダーの修正だが、イニング間の状態の維持も、次から意識していくことになる。
「日本はイニング間にキャッチボールができるので、そこが違った。攻撃も点を取ってくれて(待ち時間が)長かったので、切り替えというか体を温めながら、なおかつキャッチボールができない中で、こうやって2イニング目の先頭を抑えるか、勉強になった」
今日の試合では、2回の先頭打者に被弾した。味方の攻撃が長い場合、どう過ごすのか。キャッチボールに代わるものをどう見つけるか。特に今日のような肌寒い日には、必要なテクニックだ。
次のステップへ、高い壁こそ必要
また、対左打者の初球が、すべて真っすぐだった。日本でも対左打者の初球は、圧倒的に真っ直ぐが多かった大谷。日本ならば、球速で押してファールを稼げたかもしれないが、その配球を読まれた場合、メジャーでもカウントを取れるのか。
大谷の場合、決して4シームの回転数が高くない。昨年12月に大リーグ公式サイトが特集した大谷の記事によれば、4シームの平均回転数は2301回転(1分間)。この場合、空振りの確率が10%を超えるには、平均球速が98マイル(約158キロ)を超える必要がある。
もちろん、球質はスピンレートだけでは判断できないので、そうしたデータについては改めて詳しく触れるが、相手から4シームが動かないと指摘された点、そして、左打者への入り方。スライダーやイニング間の過ごし方以上に、大谷は今後、課題と向き合っていくことになるのかもしれない。
しかしおそらく、大谷が次のステップに進むとしたら、高い壁こそが必要。大谷の表情が明るかったのは、むしろそれを見つけた喜びが、にじみ出ていたのかもしれない。